石けん製造業(化学)|フィデリ・業種ナビ

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【石けん製造業】業界動向/マーケティング情報

 石けんと呼ばれるものには浴用、手洗用、洗濯用、工業用など、用途によって様々な種類があり、原料も牛脂、ヤシ油、パーム油、オリーブ油など、動物性、植物性それぞれのものを使用するが、いずれも海外からの輸入依存度が高いために、業況は海外市場価格の動きに大きく影響される特性を持つ。
 
 経済産業省の「平成16年工業統計表」によると、「石けん・合成洗剤製造業」で4人以上の従業員を要する事業所数は196ヵ所、従業員は9017人、製品出荷額は7199億9400万円となっている。他の化学製品に比べ、石けんは製法が単純な上に比較的小規模な設備で生産が可能なため、製造については中・小規模の業者が多いことから、実際の事業所数はさらに多くなるものと予想される。
 
平成17年 洗浄剤等販売量 日本石鹸洗剤工業会が発表した平成17年の販売統計によると、浴用、手洗い用といった身体洗浄用は前年に比べて売上の数字を伸ばしており、特にハンドソープ・ボディソープといった液体石けんについては、泡立ちが早くて便利に使えることもあって売れ行きは順調で、前年比プラスの水準を続けている。しかしそれ以外の用途における製品については合成洗剤にシェアを奪われる形で、前年より1割以上数字を落とす結果となっている。
 
 合成洗剤の各分野における普及によって、石けんの全体的な需要低下が心配されているが、合成洗剤の主成分である合成界面活性剤は、汚れを落とす効果に優れている反面、強い毒性を持つ短所がある。そのため生活用水などとしての放出による環境汚染が問題視されており、業界としては水質に大きな影響を及ぼさない石けんの品質が見直される機会へとつなげるためにも、消費者の関心を向ける努力が今こそ必要であるといえるだろう。
 
 今後は消費者ニーズの変化や洗濯機の機能向上に対応した商品の開発など、時代とともに変化するライフスタイルに合った、日用品としての石けんの在り方を考えていかなければならない。さらには業界として環境保護の意識を高く持った上で、製品にかかわる環境負荷を包括的に低減させ、石油資源・天然資源の保全を考慮した原料の開発や製造技術の向上などが求められていく。 
《業界情報サイト》



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