塗料製造業(化学)|フィデリ・業種ナビ

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【塗料製造業】業界動向/マーケティング情報

 塗料は塗膜の主原料を基準として、ラッカー・電気絶縁塗料・溶剤系、水系などの合成樹脂塗料・無機質塗料・その他の塗料・シンナー・関連製品に大別される。用途は多種多様で、多品種少量生産が基本である。よって大量生産によるコスト削減が困難な一方で、零細などの小規模メーカーでも販売数量に応じた効率化を進めることにより、コスト競争力を維持できるなどの特徴が挙げられる。
 
 需要分野は建物・構造物・船舶・自動車など多岐にわたるが、中でも住宅と自動車が全需要の60%を占めている。史上最高の219万7607トンを記録した平成2年以降は生産量を減らし続け、平成13年には178万5021トンまで減少した。しかし景気回復を背景に生産量は再び上向きになっている。
 
 業界では環境問題に配慮し、様々な規制に従って環境汚染対策を行っており、メーカーが負担するコストは年々大きくなっている。環境対応型の塗料を開発する能力を向上させるには莫大な投資が必要であり、その負担に耐えられないメーカーも出てくるだろう。そのため、中小規模のメーカーどうしで共同研究を行なうなど投資コストの軽減が必要となってくる。塗料はあらゆる分野に副資材として関与しているため、今後様々な新素材に対応した製品を開発し、需要先からのあらゆる要求に対応できる態勢を常に整えていることが、さらなる業界の発展への鍵となってくる。
 
 温暖化が進んで夏場の平均気温も年々上昇している中、ヒートアイランド現象への対策として、熱を遮断する塗料(遮熱塗料)を使った取り組みが、企業や自治体の間で広がりつつある。太陽光を反射して蓄熱を防ぐ性質を持った塗料が温度上昇を抑える効果を持つというもので、屋根に塗ることで室温を下げて冷房コストの削減を図る試みや、道路や駐車場のラインに使用して路面温度の上昇抑制に役立てるなど各所での活用が期待されているだけに、市場回復につながる大きな需要を目指しての各社の展開に注目したい。
 自動車工場などで水性塗料を用いた塗装を行う場合、製品に付着する塗料は全体の40%程度で、残りは廃棄物となる。廃棄物は水と混合させて廃液にし、貯水槽に貯めておいて化学薬品で有機物と無機物を分離し、浄化するのが一般的である。しかし従来の方法では薬品処理を何度も行わなければならず、分離させるまでの手間とコストがかかるのが難点であった。そんな中、有機物を分解する海洋系微生物を利用し、浄化を行うシステムが開発されて注目を集めている。化学薬品を使用しないため二次汚染の心配がなく、最終的に発生する無機廃棄物も大幅に削減できるという。環境問題への関心が高まる中、早期の普及に期待がかかる。
《業界情報サイト》
社団法人 日本塗料工業会(http://www.toryo.or.jp/)
 



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