印刷インキ製造業(化学)|フィデリ・業種ナビ

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【印刷インキ製造業】業界動向/マーケティング情報

 印刷インキは顔料とワニス(ビヒクル)を主剤とし、これに補助材と呼ばれる若干の添加物を加えて製造されている。顔料は印刷物の色再現に重要な役割を果たす。ワニスは油脂類、天然樹脂、合成樹脂などを溶剤に溶かしたもので、顔料を分散して印刷素材に転移、固着させる働きをする。添加剤は乾燥性や流動性など、印刷適性・効果を調整する機能がある。これらの原料は、天然物から石油化学製品に至る多種多様な化学物質。用途に応じて使い分けられ、近年では環境への配慮から、大豆油などの植物油をその特性と機能を生かし、印刷インキの成分として利用している。
 
 様々な印刷インキが、身の周りにある新聞・本・箱・包装・車・電化製品など多くのものに使われている。主な種類には平版インキ(雑誌・ポスターなど)、新聞インキ、樹脂凸版インキ(紙袋・段ボールなど)、グラビアインキ(携帯電話・菓子袋など)、スクリーンインキ(車のパネル・看板など)、特殊機能インキ(液晶テレビ・電子基盤など)などが挙げられる。
 
 印刷インキ工業連合会が発表した統計によると、平成16年の出荷量は49万5859トン(前年比101%)、出荷額は3324億7200万円(前年と変わらず)となっている。バブル崩壊後、若干のマイナス成長となる年度もあったが、基本的にプラス成長の傾向が続けている。種類別に出荷量を見ると、平版インキ(17万7216トン)とグラビアインキ(16万0839トン)で全体の約68%を占める。景気回復の波に乗り、広告・ポスター・カタログなどへの需要が伸びている。
 
 印刷インキは温度や湿度など管理条件に大きく影響を受けるため、大手メーカーの海外市場戦略は現地生産が基本。輸入も少ないため、他の製造業と比べ国内市場がアジア諸国から輸入される低価格品との価格競争に巻き込まれる可能性は低い。
 
 出版業界向けは成熟化の傾向が見られ、今後市場が急成長することは考えにくいが、精密電子部品や特殊印刷、カード印刷の分野で大きな伸びが期待されている。印刷機の高度化や印刷素材の多様化、環境問題に対応した製品の開発が日々進められており、用途の多様化と拡大に伴い、業界はこれから業績を拡大する余地を残していると言える。
《業界情報サイト》
印刷インキ工業連合会(http://www.ink-jpima.org/)
 



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