農薬製造業(化学)|フィデリ・業種ナビ

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【農薬製造業】業界動向/マーケティング情報

 農薬の種類は用途により、殺虫剤・殺菌剤・除草剤・植物成長調整剤などに分類される。農薬は第2次世界大戦後に生産量を大きく伸ばし、農業従事者の労働量軽減や作物の安定供給に貢献してきたが、近年では食品の安全性や環境問題への消費者からの関心が高まってきており、生産量が落ち込んでいる。経済産業省の「平成16年工業統計表」によると、4人以上の従業員を有する事業所は70ヵ所、出荷金額は2626億円。前年の数字と比べると事業所数で6ヵ所、出荷金額は189億円の減少となっている。
 
 農業製造業は原体メーカーと製剤メーカーに大別される。原体メーカーは農薬の開発と原体の生産を行う。開発には多額の資金を要し、原体生産にも設備投資と高度な技術が必要となるため、資金力のある大手化学・医薬品メーカーの一部門として存在しているケースが多い。製剤メーカーは原体メーカーから原体を購入し、乳化剤などの補助剤と混合した後、製品にして販売する。製造工程が比較的簡単なため、生産設備も単純かつ安価で中小規模のメーカーが製造しているケースが多い。
 
 国内需要が低迷する一方、高い技術力を誇る日本の農薬は輸出量を伸ばしている。輸出国別に見るとアメリカ向けが輸出量では最も多く、韓国・ブラジルなどへの輸出量も増加している。
 
 国内市場は、農作物の自由化や減反、環境問題への関心の高まりなどの要因により、需要を増やすことは困難な状況となっている。国内の農業従事者は高齢化・後継者不足が深刻で、労働を軽減するための新しい形態の薬剤の開発が急がれる。
 
 農作物の作付面積や農業従事者の減少傾向に歯止めがかからず、また食の安全に対する意識が向上した消費者の無農薬、減農薬指向も根強いため、国内市場が将来的に拡大していくことは考えづらい。そのためアジアを中心とした海外マーケットを重視する傾向はさらに強まると思われる。高い開発力を持つ欧米メーカーとの競争に勝つためには、優れた自社開発品を有することが必須条件となってくる。新製品の開発には多額の費用が必要で、今後は資金力の乏しい中小メーカーを中心とした業界再編が進んでいくと予想される。
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