香料製造業(化学)|フィデリ・業種ナビ

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【香料製造業】業界動向/マーケティング情報

 香料は食品に香味を付ける食品添加物である食品香料と、食品以外のものに香りを付ける香粧品香料に大別される。一般に様々な植物や一部の動物から抽出された天然香料、あるいは化学的に合成された合成香料を調合して作られる。
 
 日本はアメリカに次ぐ香料消費国といわれており、消費量の約8割が食品香料である。食品香料は食品衛生法で「食品の製造又は加工の工程で、香気を付与または増強するため添加される添加物及びその製剤」と定義されている。形態や用途によって、水溶性香料(飲料やアイスクリームなど製造工程であまり熱がかからないものに使用)、油溶性香料(耐熱性があり、クッキーやケーキなどに使用)、乳化香料、粉末香料に分類される。
 
 香粧品香料は、香水・化粧水・クリーム・メーキャップ製品・毛髪用品・石けんなど、食品以外のものに使用される香料。各種化粧品分野では昨今、無香料・微香料が世界的な傾向になっており、需要が低迷している。
 
 他の化学工業と違い、言葉で表現することが困難である「香り」を処方できる人材の確保が不可欠だが、育成には1人あたり6〜10年が必要とされている。メーカー独自の調合法による製品の開発で他メーカーとの差別化を図ることが重要となっている中、即戦力を求めて処方できる人材の引き抜きが行われることもある。また安定した品質を確保するためには高性能を持つ設備の投入も必要であり、中小メーカーには投資コストが大きな負担となっている。
 
 今後、香料製造業における食品香料の割合はますます高くなるだろう。経済が急成長している中国などアジア諸国への輸出も増加。国内・海外市場ともに消費者ニーズはますます多様化していることから、メーカーはマーケットの綿密な調査とニーズにマッチした商品の開発を怠ることができない。またこれまで培ってきた技術力は香料以外の様々な分野でも生かされ、医・農薬の中間体や感光剤原材料、電子素材などの化学製品の受託生産など、さまざまな分野でその応用範囲は広がっており、さらなる新分野開拓で業績拡大を狙いたいところだ。
 
香料製造業 事業所数と出荷高(億円)の推移 経済産業省の「平成16年工業統計表」によると、4人以上の従業員を有する事業所は81箇所、出荷高は443億9200万円となった。前年比で見ればわずかな減少は見られるが、景気の低迷が続いていた平成13年のデータと比較すると、事業所数は4箇所、出荷高では50億円あまりの上昇となっている。食料や飲料の分野において、食品香料はいまや必需品と言えることもあり、事業所数、出荷高ともに比較的堅調に推移している。
《業界情報サイト》
日本香料工業会(http://www.jffma-jp.org/)
富士香料化工(株)(http://www.fuji-aromatic.co.jp)
長岡香料(株)(http://www.npc-nagaoka.co.jp)
高田香料(株)(http://www.takatakoryo.co.jp)
 



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