合成皮革製造業(プラスチック製品)|フィデリ・業種ナビ

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【合成皮革製造業】業界動向/マーケティング情報

 動物の皮を加工して作る天然皮革に代わる材料として開発された合成皮革は、ポリウレタンやポリ塩化ビニルといった合成樹脂を、基となる布の上にコーティングしたものを指す。合成皮革は不織布の一種として分類される場合が多いが、正確には織布ベースと不織布ベースの両方が存在し、中でも不織布をベースに合成樹脂を含浸させて作ったものを人工皮革と呼んでいる。なお主となる素材がポリエチレンであるため、統計上はプラスチック製品の扱いとなっている。
 
 合成皮革はコート、スーツ、ジャケットといった衣料品や靴、手袋をはじめ、ランドセルやバッグ類のほか、家具などのインテリアや医療用具にも使用されている。経済産業省の「プラスチック製品統計」によると、平成17年の「合成皮革」年間生産量は6万8114トン(前年比98.3%)、出荷量合計は6万9042トン(同97.0%)となった。
 
 市場においては繊維(化学繊維を含む)業界からの事業参入が目立っているが、合成皮革を専門に取り扱うメーカーも存在する。経済産業省の「平成16年工業統計表」によると、「合成皮革製造業」事業所数は24ヵ所(平成14年比1ヵ所減、従業員4名以上)、年間額出荷合計は約619億8100万円(同1.1%減)となっている。
 
 見た目は天然皮革とほとんど変わらず、肌触りも良い合成皮革だが、中国をはじめ海外製品の輸入攻勢によって国内需要は徐々に減少しつつある。生産工程における環境への配慮や原油価格高騰による影響など、市場を取り巻く環境は厳しくなっているが、世界的にも高い需要を持った材料であるだけに、合成皮革の欠点とされてきた部分を補う技術、つまり手入れがしやすく強度、耐久性のある製品の開発によって、国内外のシェアを広げるきっかけをつかみたいところだ。
 
 安価な輸入品の増加で価格競争が激しくなる一方、業界内では高級志向に対応して品質向上することで他社との差別化を図る動きが見られる。また海外の嗜好に合わせた製品や自動車用の製品開発を行い、新たな需要開拓を狙う企業も出てきている。世界的にニーズも高く、今後の成長も見込める分野なだけに、原油高による生産コストの問題や販売チャネル確保といった問題解決が当面の課題となるだろう。
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