プラスチックフィルム・シート製造業(プラスチック製品)|フィデリ・業種ナビ

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【プラスチックフィルム・シート製造業】業界動向/マーケティング情報

プラスチックフィルム・シート製造業は塩化ビニル樹脂、スチレン系樹脂などを原料に熱可塑性樹脂フィルムならびにシートを製造する業種である。これらの製品の用途はラップに代表される食品包装用や、レジ袋などのショッピングバッグ、ゴミ入れ用のポリ袋、ビニルハウスに使われる農業用の塩化ビニルフィルムなど多岐にわたる。
 
プラスチックフィルム・シート 生産量(単位:t)経済産業省の「プラスチック製品統計」によれば、平成18年のプラスチックフィルム・シートの生産量は、全プラスチック製品生産量の39.5%にあたる252万7199トン(前年比104.7%)となった。品目別に見ると農業用フィルムが9万7254トン(同90.2%)と数字を落としているが、景気の回復に伴い、家電品のカタログなどラミネート加工された印刷物が増えていることもあって、ラミネートフィルムが16万5436トン(同107.6%)と好調。そのほかの製品に関しても、包装用が124万6932トン(同103.8%)、食品容器などに使用されるシートが21万9573トン(同105.7%)と概ね好調に推移している。アジア諸国からの安価な製品の輸入も増加しており、価格競争もさらに激化している。生産コストの圧縮だけでなく、環境に優しい原料を使った素材の開発については一刻も早い対応が急がれるところだ。
 
マジックカットに代表される易開封技術や水分吸収機能を持った包装材の開発など、プラスチックフィルムの進歩は目覚しく、高齢化社会やサプリメントブームにより、医薬品や食品をはじめとした包装のニーズも日々高まりを見せている。しかし近年の原油高によって塩化ビニル樹脂やポリエチレンなどの原燃料価格も上昇しているため、せっかく吹いた追い風も逆風になりかねず、メーカーのコスト対策が急務である。
プラスチック業界では素材、加工法などの技術革新が目覚しいものの、環境問題への配慮も頭に入れながらの研究や開発を進めていかねばならない難しさもあわせ持っている。平成18年6月にはレジ袋や食品トレーの再資源化を促進し、具体的な数値目標を掲げて業界全体での取り組みを義務づける改正容器包装リサイクル法(改正容リ法)が国会で成立した。
 
本格的な容リ法の実施に先駆け、一部のスーパーではレジ袋の有料化を導入しており、ファーストフード店でも持ち帰り用の袋を紙製に替える動きが見られている。スーパーやコンビニといったセルフ店舗で買い物袋を持参する消費者が増えることで、ゴミの削減をはじめとした環境保護につながる効果はあるものの、製造業界にとって今後の生産量に大きな影響を与える要素となるのは間違いなく、現状のままでは市場規模縮小が避けられない。環境に優しいプラスチック素材の研究や開発を幅広い分野での製品化につなげていくとともに、リサイクル事業への参入などエコロジーの観点に立った取り組みを進めることも、市場開拓だけでなく業界イメージ向上の効果を生み出すための策ではないかと思える。  
《業界情報サイト》
日本プラスチック工業連盟(http://www.jpif.gr.jp/)
日本ポリオレフィンフィルム工業組合(http://www.pof.or.jp/)
プラスチックの知恵袋(http://www.nc-net.or.jp/plastics/index.html)
 



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