強化プラスチック製品製造業(プラスチック製品)|フィデリ・業種ナビ

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【強化プラスチック製品製造業】業界動向/マーケティング情報

 強化プラスチックは、原料にガラス繊維やナイロンなどを補強材として加えて成形したプラスチック製品で、衝撃に強く、自動車車体・ボート船体や建材・ヘルメットなどに広く使用されている。
 
 強化プラスチック協会が発表した統計によると、平成16年の出荷量は34万2400トン。バブル崩壊後は減少傾向だったが、ようやく上向きになった景気を背景に、対前年比101%と回復した。用途別に見てみると、屋上防水ライニングなどの建設資材用が6万1700トン(対前年比122%)と数字を伸ばした。また自動車製造業の好調さを反映し、自動車車両向けが2万7100トン(同112%)。さらに雑貨用が3万3000トン(同111%)と好調だ。一方、用途別シェアで26.6%を占める住宅機材用はの9万1000トン(同94%)と数字を下げた。しかし平成17年の上半期の数字を見ると前年比132%と急上昇している。ここ数年、低迷していた新築住宅戸数も増加が伝えられており、これからも出荷量の上昇が予想される。
 
 輸出入の推移を見ると、輸出数量は減少する傾向にあるが、金額としては増加しており、航空機や船舶など付加価値の高い高価格品用へのシフトがうかがえる。輸入はアセアン諸国を中心に年々増加。安価な雑貨用などが中心である。今後、大量生産品は輸入品、高付加価値の製品は国産という棲み分けが今まで以上に進んでいくだろう。
 
 強化プラスチック製品は大型製品が多い上、ガラス繊維を含んでいるなどリサイクルのしにくい製品である。そこで強化プラスチック協会は、廃強化プラスチックをセメント原材料に再資源化する手法に特化し、平成12年に国の助成と原料業界の支援を受け「廃強化プラスチック製品再資源化実証システム研究」を遂行した。次いで14年3月に国所有の機械設備の払下げを実行した後、 同機械設備を富士田商事に譲渡し、命題であったリサイクルの事業化を同年4月に実現させた。中間処理施設である富士田商事ジャパン・フジ・リサイクルセンター(http://www.fujita-rc.co.jp/)では廃FRPと熱量アップのための廃プラスチックを合わせ600トン/月近い量を処理し、住友大阪セメント栃木工場へ納入している。
 廃用となる強化プラスチック製品は年間約40万トンといわれ、そのほとんどが埋め立てられている。多量のガラス成分を含んでいるため破砕や焼却が難しく、浴槽やプレジャーボートのように容積の大きい製品が多いことなどもあり、全般にリサイクル費用は埋め立て費用よりも高く、リサイクル実施率は全体の1〜2%程度に留まっているのが現状である。
 
 業界では臨界点(摂氏374度、22.1MPa)をやや下回る状態の水で成分抽出・加水分解作用を持つ亜臨界水を利用したリサイクル技術の研究なども行われている。セメントの原燃料や舗装材料などに再利用する場合と異なり、約8割を強化プラスチック製品の製造に再利用できるという。環境にやさしい「循環型社会」の構築に向けて、コスト面を改善して早期の事業化が期待される。
《業界情報サイト》
日本プラスチック工業連盟(http://www.jpif.gr.jp)
プラスチックの知恵袋(http://www.nc-net.or.jp/plastics/index.html)
(社)強化プラスチック協会(http://www.jrps.or.jp/)
 



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