プラスチック発泡製品製造業(プラスチック製品)|フィデリ・業種ナビ

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【プラスチック発泡製品製造業】業界動向/マーケティング情報

 プラスチック発泡製品は硬さや構造といった性質上の違いにより多項目に分類され、食品包装用や梱包緩衝材、保温材などの用途で使用される。また製品分類の1つである発泡プラスチックについては、原料樹脂によってウレタンフォーム・スチレンフォーム・ポリエチレンフォームに分かれる。
 
 日本プラスチック工業連盟が発表した統計によると、平成17年のプラスチック発泡製品の総生産量は34万4043トン。この数字は16年の37万3746トンと比べ、2万9703トンの減少(対前年比92%)となっている。
 
 原料樹脂別に見ると、ウレタンは平成16年の生産量が25万0822トン(日本ウレタン工業協会発表)で、前年比99%。一時の減少傾向からは脱したものの、飛躍的に生産を伸ばすまでには至っていない。ウレタンには軟質と硬質があり、軟質は自動車用が約6割、硬質は建築用断熱材用が同じく約6割を占めている。
 
 スチレンを化学的に合成し、その分子を数千個つないで樹脂化したものをポリスチレンといい、発泡スチロールの原料となる。発泡スチロールは製法によってPSP(polystyrene paper 食品容器などに使用)、EPS(expanded polystyrene 農水産用容器や機器の緩衝包装材などに使用)、XPS(extruded polystyrene 断熱建材などに使用)の3種類に分かれる。PSPの生産のうち、約5割を占めるトレイ反(主に生鮮食品包装用)は年々生産量を下げ、ピーク時の8割程度まで減少。カップラーメン容器に使用されるラミ丼は安定した需要に支えられ、PSP生産を支える存在となっている。
 
 ポリエチレンフォームは独立発泡樹脂系の断熱材の中では最も柔軟性に富んでいるため用途は多いが、耐圧性・耐熱性に欠けるという欠点がある。また、絶縁体としても利用できるのが特徴。近年、ポリ塩化ビニルの代わりに需要が高まっている。空隙充填や給湯管、ダクトの断熱材として使われる。
 今後は需要低下傾向に歯止めをかけるため、技術革新や需要分野の拡大を行う必要がある。環境問題への関心の高まりから、特定フロンや代替フロンを使用せずに製造できるEPSが次代の断熱材として注目を集めており、市場の拡大が期待される。また「発泡スチロール再資源化協会」が発泡スチレンの回収と再資源化を行うなど、リサイクル・再商品化技術の開発とリサイクル新市場創出に取り組んでいる。
 
 環境配慮への高まりや近年の原油価格高騰からくるコスト対策から、リサイクル事業を強化する企業が増えている。プラスチック発泡製品は家電の緩衝材や食品トレイなどに利用され広く普及しているが、生産量は年々下降している。しかし再生プラスチック発泡製品のニーズは増加している他、安定した資源確保にも繋がるため、回収ルートの拡大や有償回収を積極的に行っているメーカーも出てきており、今後再生量を増やすための回収チャネル拡大がポイントといえるだろう。
《業界情報サイト》
日本プラスチック工業連盟(http://www.jpif.gr.jp/)
プラスチックの知恵袋(http://www.nc-net.or.jp/plastics/index.html)
日本ウレタン工業協会(http://www.urethane-jp.org/)
押出発泡ポリスチレン工業会(http://www.epfa.jp/)
EPS建材推進協議会(http://www.epskenzai.gr.jp/)
発泡スチロール再資源化協会(http://www.jepsra.gr.jp/)
(社)プラスチック処理促進協会(http://www2.pwmi.or.jp/home.htm)
発泡スチレンシート工業会(http://www.jasfa.jp/pc/index.html)
 



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