米麦卸売・小売業(農業)|フィデリ・業種ナビ

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【米麦卸売・小売業】業界動向/マーケティング情報

 米の流通といえば、古くは「食糧管理制度」のもと国民の主食として配給的な要素が強く、供給者側に市場原理や競争原理が働くことが少ない保守的な業界であった。しかし、近年「ガットウルグアイラウンド」により輸入が開始され、「新食糧管理法」により新規参入の規制が緩和されたことで、淘汰や統廃合が進む競争の厳しい業界となった。
 
 農林水産省の統計によると、平成17年産の米の収穫量は約906万2000トン、作況指数の全国平均は101となっている。平成16年の4麦(小麦、二条大麦、六条大麦、裸麦)の合計収穫量は105万8000トンで、前年とほぼ変わらず推移した。
 
水稲の全国収穫量(トン) 4麦の全国収穫量(トン)
 
 「新食糧管理法」制定後、大手スーパーや量販店、さらには商社なども卸や小売の業界に参入してきたため、物流や流通体制の整備等による強弱格差が大きくなっている。食生活の洋風化に伴って日本人のコメ、穀物離れが問題視される中、卸や小売の業界にも消費拡大に向けたPR等の対策が望まれるとともに、組織の合理化についても視野に入れなければならない状況にあると考えられる。
 
 今後卸では、物流体制の改革を目的としたIT化や大手との合併・中小連合協業化などの策を講じることが望まれ、小売では消費者の志向に合わせた品揃えのための流通網確保や他店との差別化を目指す努力が必要となるだろう。
 
 大麦は主にビールの醸造に使用される二条大麦と、麦茶や麦ご飯に用いられる六条大麦に大別される。生活習慣病の予防効果があるとされる水溶性食物繊維が多く含まれるため、大麦を用いた食品や菓子が健康を志向する消費者から注目を集めている。米と混ぜるだけで家庭でも簡単に炊くことのできる麦飯や大麦入り食パンなどが人気だ。また若葉を粉末にしたものは健康食品の「大麦若葉」として広く知られる。かつては健康維持には理想的とされていた日本人の食生活も、洋風化が進んだことにより食物繊維の摂取量が不足しているといわれる。業界においては健康に普段から配慮している消費者だけでなく、若年層にも健康効果をPRすることによって需要の掘り起こしを図りたいところだ。
 
 2007年度より、外国産麦の標準売渡価格の固定制度と国内産麦の政府無制限買入制度が廃止される。国内産麦の流通は既に全量が民間に移行しているため制度の変更に伴って大きな変化が見られるとは考えにくいが、長期間にわたって無制限買入制度の下にあった国内産麦の品質や価格には産地間の格差が大きいのが実情のようだ。民間流通が定着することによって国内産麦の品質や生産性は今後向上していくものと考えられる。
《業界情報サイト》
◆◆ 新食糧管理法 ◆◆
平成7年、それまでの「食糧管理法」を変更して制定。都道府県知事許可制から登録制へ、卸・小売とも新規参入についての規制が大幅緩和されたことが特徴。
◆◆ 米政策改革大綱 ◆◆
平成14年12月、政府・与党において取りまとめられた米政策の抜本的・総合的見直しに向けての施策。
《参考サイト》
農林水産省 総合食料局(http://www.syokuryo.maff.go.jp)
◆◆ 米穀価格形成センター ◆◆
平成16年4月、それまでの「自主流通米価格形成センター」に代わり新たに制定された制度。計画流通米と計画外流通米という区別から「民間流通米」「政府米」という区別に変更され、安定供給にむけた流通制度改革が特徴。
《参考サイト》
農林水産省 総合食料局(http://www.syokuryo.maff.go.jp)







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