青果卸売業(農業)|フィデリ・業種ナビ

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【青果卸売業】業界動向/マーケティング情報

青果物流通では市場が卸売機能の中心役を担っており、卸売市場に集荷された青果物は卸売業者や仲卸業者・売買参加者間でセリ・相対により取引が行われた後、小売店の店頭へと運ばれていく。また鮮度が命であるため、流通期間が極めて短いという特徴を持つ。

野菜・果実卸売業 事業者数の推移

野菜や果実類は気候などの自然条件によって収穫量や品質に変化が出やすいため、市場価格の変動も起こりやすい。総務省統計局の「事業所・企業統計調査」によると、平成16年の「野菜・果実卸売業」は1万1405ヵ所で、平成13年に比べて1418ヵ所増加した。

近年は、産地の大規模化により卸売市場の選別が始まっており、市場間での競争が激化してきている。また市場外流通の増加により、卸売市場における委託集荷の比率は低下傾向にある。そんな中、東京の青果卸と市場外流通の大手業者が、量販店に向けた国産野菜の出荷において業務提携を発表するという動きがあり、仕入れと出荷の両機能を強化する意味合いで市場内外の業者が手を組むという今までになかった協力関係が生まれている。お互いの持つ長所を補い合う効果がどこまで表れるか注目されるが、この試みの成果次第では同様の提携が増えるだけでなく、業界全体の大掛かりな再編にまでつながることが将来的には考えられるかもしれない。

海外からの輸入が年々増加している状況下において、特に国産野菜において豊富な品揃えや品質の維持、透明性の高い取引など、卸売業に求められる課題は多くなっている。コンビニエンスストアや100円ショップなど、生鮮野菜の販売チャネルが増えつつあるのは好材料といえるが、高い安全性を求めて常に変化する消費者ニーズに対応できるよう、組織や流通システムの合理化は必要課題であるといえよう。

果実類については消費量、卸値ともにここ数年ほぼ安定した水準で推移しているが、高級志向の消費者に向けた産地のブランド商品は相変わらず人気が高く、低価格志向と消費が二極化している印象も受ける。最近ではデザートの人気によってマンゴーの出荷量、消費量がともに大きく伸びているなど、製菓関連のトレンドと結びつく効果も多く見られている。輸入果実についても堅調に推移しているが、流通における安全管理の徹底については消毒用の薬品など人体に影響する問題も依然として残っており、牛肉と同様に厳格な姿勢を望みたいところだ。

百貨店やスーパーなどで、通常より小さいサイズの野菜が売れ行きを伸ばしている。単身者や高齢者家庭では本来のサイズの野菜だと食べ残してしまうケースも多く、食材の無駄を省くことができる。またあらかじめ食べやすい大きさにカットされた野菜より傷みにくいのも需要拡大の要因の1つとなっている。狭いスペースで耕作できるため、種子を購入してベランダ菜園などで栽培する人々も増加中だ。一部の産地ではブランド化を進めているなど生産側も力を入れており、今後も需要の伸びが期待される。

★ おすすめリンク

◆◆ ベジフルシステム ◆◆
農協と卸売会社間のVANで売立や仕切情報・出荷情報を交換する。ベジタブルとフルーツを組み合わせた造語。
◆◆ 卸売市場整備基本方針 ◆◆
平成16年、卸売市場における品質管理の高度化や中央卸売市場の再整備等の推進を目的として制定。
◆◆ 中央卸売市場整備計画 ◆◆
平成17年、既存施設の有効活用・PFI事業の活用・整備手法の多様化等の推進を目的として制定。



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