伸線製造業(鉄鋼)|フィデリ・業種ナビ

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【伸線製造業】業界動向/マーケティング情報

 伸線とは、細くて長い形状を持った鉄鋼2次製品である線材を原材料とした加工品を製造する中間素材過程の名称である。そのまま使用されることはほとんどなく、撚り合わせてワイヤロープにする他、針金や金網、釘、ボルト・ナットなどにも加工される。  
  
 また線材は炭素含有量0.09%以上0.25%以下の軟鋼及び極軟鋼の普通線材と、0.09%以下の低炭素、および0.25%以上の高炭素の特殊線材に分類される。普通線材は主に鉄線、針金、釘、金網、ねじ類など二次製品の素材に、特殊線材は強靭性や耐久性などを要求される鋼索、鋼撚り線、タイヤ芯などの素材として用いられる。  
  
 主要需要先の建設・土木業界は公共工事発注額の落ち込みの影響から業績が長く低迷しており、その影響を受けて線材の生産高も年々減少している。日本鉄鋼連盟が発表した統計によると、平成17年の線材生産高は269万3800トン(対前年比91%)と厳しい状況になっている。  
  
 一方で、中国・台湾などアジア諸国からの安価な輸入品は急増。平成17年の輸入量は27万4195トンで、前年(13万4820トン)の約2倍以上という飛躍的な伸びを記録した。汎用品だけでなく高機能製品の輸入も増加しており、国産品は特殊な仕様や、緊急に納入が必要な製品へ限定される傾向にある。  
 国内生産の幅が狭まっている現状を考えても、今後は加工素材としての供給と並行して、線材を使った製品の供給にも力を入れる必要があるだろう。また、各メーカーとも自社の得意分野に特化し、他国製品との差別化を図った製品の開発が急務となっている。

 インフラ整備沈着による建築・土木業者などの海外進出ならびにアジア諸国メーカーによる安価な輸入品の増加は、国内市場縮小を加速させ、激しい価格競争を招いている。各社とも鋼線事業の統合を行うなど合併することによって競争力を高めようとしており、生産拠点や商品の集約、営業や管理部門の統合で業務効率を上げ、事業規模の拡大による販売力の強化を目指している。今後も業界を取り巻く環境は厳しくなると見られ、統廃合などの再編成は続くと予測される。
《業界情報サイト》
(社)日本鉄鋼連盟(http://www.jisf.or.jp/index.html)  
線材製品協会(http://www.wire.jp/)  
  

【業界キーワード】

◆◆ ピアノ線 ◆◆  
炭素を0.6〜0.95%含んでいる炭素鋼の線。非常に強力で、ピアノなどの弦やコイルばね・コンクリート補強用鋼線・ワイヤロープなどに使用。  
◆◆ 圧延鋼材 ◆◆  
加熱した鋼をI形・H形など一定の形の断面をもつように、圧廷機で成形した鋼材。  
◆◆ ステンレス鋼線 ◆◆  
ステンレス鋼の素線を伸線したもの。家電製品や建築用などのねじ類に使用される。  



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