アルミニウム圧延製造業(非鉄金属)|フィデリ・業種ナビ

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【アルミニウム圧延製造業】業界動向/マーケティング情報

 日本のアルミ産業のうち、地金をアルミ板やアルミホイル、箔製品などに加工する業種を圧延製造業と呼ぶ。アルミ圧延品は製品化される前の中間素材であり、板は飲料品の缶、押出はサッシやドアなどに加工されるなど、圧延製品の用途は多岐にわたる。  
  
 アルミニウムの精錬には膨大な電気エネルギーを必要とするため、コスト競争に弱い日本国内の精錬事業はオイルショック後に採算困難となり、大部分は国外に拠点が移った。現在、日本国内で原石であるボーキサイトの精製から製品まで一貫生産を行っているのは、自前の発電所を有する日本軽金属(株)のみとなっている。アルミニウム屑からのリサイクル技術によって、ボーキサイトから精練するのに比べて消費エネルギーを約30分の1に削減できる効果があることから、アルミの空き缶などをリサイクル原料として再生地金を製造するケースは徐々に増えている。  
  
 日本アルミニウム協会が発表した統計によると、平成17年のアルミニウム生産量は236万8654トン(対前年比96.5%)となっている。アルミ製品の生産動向に目を移すと、ダイカスト(同108.6%)やホイル(同104.7%)が堅調なのに対し、箔(同95.2%)やサッシ(同92.3%)の生産量が減少している。  
  
 地球温暖化防止策として、輸送機器の軽量化が進んでいる。業界としては自動車部品のアルミ化に期待がかかるが、マグネシウム合金やプラスチックなど他素材との競争も激しく、新たな高機能アルミ製品の開発が待たれる。  
 主要需要先である自動車メーカーの海外生産へのシフトが進んでおり、各社とも供給体制の整備を進めている。また欧米メーカーなどとの競争も年々激しさを増しており、統合により収益力の強化を図る動きが盛んだ。平成18年5月の昭和軽合金とサミットアルミの統合に続き、日本軽金属三菱商事のグループ会社であるエム・シー・アルミがアルミニウム合金事業を統合することを発表した  
  
 今後、日本のアルミニウム産業が世界市場で生き残るためには高付加価値製品の開発で新たな需要を生み出すことが必要となってくるが、技術力を高めるためには多額の研究費が必要となる。1社のみの技術開発力に依存するのが困難な状況になりつつあるため、今後も業界再編の動きは続くと予想される。  
  
 世界的にアルミ需要が好調で地金の供給が逼迫しており、価格の高騰を引き起こしている。さらには加工過程で添加するマグネシウムなどの価格上昇や原油高の影響もあり、メーカー各社の採算悪化が深刻だ。そのため一部のメーカーでは地金をアルミ板に圧延する際の加工賃引き上げを、主要需要先の自動車メーカーや製缶会社に要請している。飲料用アルミ缶を生産する製缶会社と飲料製造会社との交渉が値上げで成立する見通しであるなど、大口の需要先が値上げを容認する方向にあり、他社が追随する可能性は高そうだ。  
《業界情報サイト》
(社)日本アルミニウム協会(http://www.aluminum.or.jp/)  
  

【業界キーワード】

◆◆ ダイカスト ◆◆  
金型に溶融した金属を高い圧力で圧入して鋳物を生産する方法。優れた寸法精度の製品を短時間に大量生産できることから、自動車関連部品に多く使用され、アルミニウムのダイカストはパワートレイン関連の自動車部品の製造に多用されている。  
◆◆ マグネシウム合金 ◆◆  
マグネシウムを主成分とする合金。軽量で内部摩擦が大きいため、振動や衝撃を吸収しやすく、電磁波遮蔽に優れるなどの特徴がある。また天然資源が豊富で、リサイクル性も高く、携帯用電子機器の筐体に使用。  



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