利器工匠具・手道具製造業(金属製品)|フィデリ・業種ナビ

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【利器工匠具・手道具製造業】業界動向/マーケティング情報

 利器工匠具・手道具とは、一般に刃物のことを指す。明治時代の廃刀令によって多くの刀鍛冶が農業用や家庭用の刃物製造に商売替えしたことから、日本の刃物産業が始まったとされている。産地はほぼ特定されており、岐阜・大阪・兵庫・新潟の各府県で国内シェアの9割以上を占めている。  
  
 かつては盛んに輸出が行われており、出荷額の6割程度を占めている時期もあったが、アジア諸国などの安価な製品に押されて次第に国際競争力を失っていった。経済産業省の「平成15年工業統計表」によると、事業所数は1287ヵ所、従業員数は7086人となっており、従業員1〜3人の事業所が全体の7割弱を占めている。多品種少量生産が主であるため、専業化された多くの加工業者から成り立っているが、需要低迷が続いて多くの零細事業者が転廃業を余儀なくされている。  
  
 包丁やハサミなどは生活必需品であるため、一定の需要は見込める。しかし100円ショップで売られているような商品も含めた汎用品を中心に安価な製品へのニーズが高まり、中国製を中心とした輸入品が国内シェアを拡大していることから、国内メーカーの出荷額は減少傾向が続いている。  
  
 刃物は値段の安さだけでなく、安全性やデザインも重要な選択ポイント。世界トップレベルを誇る技術力を生かし、伝統品のよさと新しい感覚を併せ持つ高機能な製品を開発することで他国製品との差別化を図り、需要を喚起したいところだ。  
  
 冷凍食品の普及や共働きなどによる料理離れを受け、家庭用包丁の市場は縮小傾向にある一方、料理を趣味する中高年男性を中心に、高付加価値包丁の需要が増加している。インターネットによる通信販売が浸透したことで、産地にわざわざ足を運ばなくてもブランド品が容易に購入できるようになったことが大きいと見られている。また、食育の影響で子どもに料理を教える母親が増え、刃先を丸くした包丁のニーズも高まっている。日本製の包丁は海外でも人気があり、昨今の日本食ブームを追い風に外需拡大の期待がかかる。
  
《参考サイト》

《主な上場企業サイト》

東洋刃物(株) 【東証2部】(http://www.toyoknife.co.jp/index-j.html)  
  

【業界キーワード】

◆◆ 柳刃包丁 ◆◆  
和包丁の一種で主に関西で使用される刺身包丁。  
◆◆ ペティナイフ ◆◆  
野菜や果物の皮むきなどに使用する包丁。  
◆◆ シースナイフ ◆◆  
折り畳みできない一刀式ナイフ。主にハンティング用として用いられる。  
◆◆ 肥後守 ◆◆  
文房具の小刀の一種。7〜8センチの両刃が折りたたみ式の鞘に収められるもの。廃刀令後、旧肥後藩(現在の熊本県)の御用鍛冶が作りはじめたのが起源である。  



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