繊維機械製造業(一般機械器具)|フィデリ・業種ナビ

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【繊維機械製造業】業界動向/マーケティング情報

 繊維機械とは、繊維製品の製造・加工・処理などに用いられる機械の総称で、化学繊維機械・紡績機械・準備機械・織機・編組機・染色仕上げ機械・その他の繊維機械・部品に分類され、さらに繊維の種類や工程別に多種多様な機種がある。  
  
 日本の繊維機械製造業は、明治30年に豊田佐吉氏が国産動力織機を発明したことにより基礎が築かれた。その後、繊維工業の発展と歩みを同じくして繊維機械製造業も発展。繊維の生産の盛んな愛知・京都・石川・大阪などの周辺に繊維機械メーカーも産地を形成していった。第2次世界大戦中は、軍事用繊維機械以外の生産が禁じられたために停滞したが、戦後の繊維工業の復興とともに生産は急増した。近年、繊維の生産は生産コストが安い中国を中心としたアジア諸国にシフトしており、繊維機械の需要も輸出の比率が高くなっている。  
  
 需要先である繊維工業の生産工程が、素材・製品別に加工処理内容が異なるため、受注生産が中心の業態となっている。メーカーの専門化も進み、OEM(相手先ブランドで販売される製品を製造すること)を盛んに行うことで開発コストの軽減を図っているケースが多い。  
  
 経済産業省の「平成16年工業統計表」によると、4人以上の従業員を有する事業所数は672ヵ所、従業員数は1万9098人。中小規模のメーカーが占める割合が高く、中堅以上のメーカーは工作機械・産業機械・自動車部品などの製造と兼業している場合が多い。また繊維機械には多種多様な機種があり、部品も多岐にわたるため、用品メーカー・加工下請メーカーが多数存在する業態となっている。  
  
 バブル崩壊後は、繊維産業が海外に生産をシフトしたことや、汎用機を中心に安価な他国製品にシェアを奪われたことが原因で受注の低迷が続いている。財務省の調査によると、平成16年の総受注高は1423億円(対前年比83%)。平成2年の4134億円と比較すると約3分の1の水準である。  
  
 受注全体の約85%を占める外需も減少傾向で、業界は苦しい状況が続く。依然、中国を中心としたアジア諸国は将来的にも有望な市場であり、今後は競争の激しい汎用機分野からは手を引き、日本の高い技術力を生かせる高機能製品に製造を特化していくのが得策である。高機能製品を開発・製造するためには技術力が生命線。今後は高度化・ハイテク化が進む中で、いかに世界的にも評価の高い技術力を維持し、その基盤を支える人材を育成するかが重要な課題となってくる。  
《業界情報サイト》
日本繊維機械協会(http://www.jtma.or.jp)  
経済産業省「工業統計調査」  
  

【業界キーワード】

◆◆ 化学繊維機械 ◆◆  
化学繊維の製造・加工機械。紡糸機・巻取機・延伸仮撚り機などがある。  
◆◆ 紡績機械 ◆◆  
繊維素材を紡ぎ、原糸を製造する機械の総称。綿紡機・毛紡機などがある。  
◆◆ 織機 ◆◆  
布を製繊する機械。原料となる糸の種類により、綿繊機・毛織機など分かれる。  



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