縫製機械製造業(一般機械器具)|フィデリ・業種ナビ

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【縫製機械製造業】業界動向/マーケティング情報

 縫製機械(ミシン)は衣服製造業で用いられる工業用ミシン・主として家庭で用いられる家庭用ミシン・仕立て屋などで用いられる職業用ミシンに分類される。  
  
 工業用ミシンは衣服製造の工程別に専門機があり、1000種類ほどが製品化されている。世界屈指の技術力を誇る日本製工業用ミシンは世界市場で圧倒的なシェアを誇る。家庭用ミシンには電動モーターを内蔵した電動ミシン・機械式で模様縫いができるジグザグ本縫いミシン・マイコン制御のコンピュータミシンがある。  
  
 経済産業省の「平成16年工業統計表」によると、従業員を4人以上有する事業所数は219ヵ所、従業員数は8079人。一部の大手を除き、従業員50人以下の小規模なメーカーが大半を占める。メーカーは工業用が愛知・栃木、家庭用は愛知・大阪に多く分布。JUKI(株)蛇の目ミシン工業(株)ブラザー工業(株)の3社で生産の8割を占める。  
  
 日本縫製機械工業会の統計によると、ミシンの生産量は昭和44年の475万台をピークに減少が続き、平成17年の生産量は65万台と厳しい状況が続いている。日本の工業用ミシンは高い技術で定評があり、世界シェアの約8割を占めているが、円高の影響などで需要は頭打ち状態である。  
  
 家庭用ミシンは少子化が進んでいる影響で、特に若年層の女性による需要が減少しているが、室内装飾品やキルトなどを製作する消費者も増えており、販売台数はほぼ横ばいだという。しかし安価な輸入品の増加などで国産品の生産は減少を続けており、平成17年の家庭用ミシン年間生産量は23万台で、対前年比86.9%となっている。  
  
 今後は工業用・家庭用ともに内需拡大と海外でのシェア維持という2つの課題に取り組んでいかなければならない。家庭用の内需に関しては安価品と高価格品にユーザーニーズが二極化。キルトや刺繍を趣味にする消費者は高機能な高価格品を好んで買う傾向にあり、高機能で使いやすい商品の開発で需要を喚起したいところ。外需が9割以上を占める工業用は、世界的に評価の高い技術力を生かした高付加価値製品の開発で中国を中心としたアジア諸国の需要を伸ばし、厳しい状況を打破する必要がある。  
   
 少子化や既製服の低価格化などにより、家庭用ミシンの普及率が伸び悩んでいる。生活様式の変化による普及世帯の減退や、「ゆとり教育」導入による家庭科の授業数減少も少なからず影響を与えている。安価品と高価格品の二極化が進む中、変化するユーザーの用途に合わせて各メーカーは操作の簡素化や表示を大きくするなど、中高年層をターゲットにした商品開発に力を入れている。高齢化に向けて高付加価値製品の開発は進むと予測はされるが、ミシンが使える割合の少ない若年層の需要獲得による市場拡大への取り組みなど、課題も残されている。  
  
《業界情報サイト》
(社)日本縫製機械工業会(http://www.jasma.or.jp)  
  

【業界キーワード】

◆◆ キルト ◆◆  
表地と裏地の間に薄い綿を入れ、重ねた状態で縫ったもの。日本では、多色の布を縫い合わせたパッチワークキルトが主流となっている。主なキルトにはヨーロピアン・アメリカン・ハワイアンなどがある。  



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