工業用ガス事業(ガス)|フィデリ・業種ナビ

工業用ガス事業(ガス)|フィデリ・業種ナビ

業種ナビ

どんな業種も5分で理解!400種類以上の業種の解説から業界動向まで!


【工業用ガス事業】業界動向/マーケティング情報

 空気中の成分を各々のガスに分離し、高圧に圧縮あるいは液体化して製品にするのが、工業用ガスの大まかな製造方法となる。医療、化学、鉄鋼、食品などあらゆる分野で工業用ガスは活用されており、日常生活の各場面においても大きな役割を果たしている。経済産業省の「工業統計調査」によると、平成16年現在の「圧縮ガス・液化ガス製造業」事業者数は228ヵ所、年間出荷額は約2181億円となっており、平成14年の調査時とほぼ変わらない規模で推移している。  
  
 製品別に見ると、酸素は医療現場での酸素吸入をはじめ、鉄鋼業における原料の溶解やごみの焼却にも有効に利用されている。平成17年の年間販売量は約76億㎥で前年比102.3%(経済産業省「化学工業統計月報」より、以下同)、販売金額は約699億円である。  
  
 窒素は半導体の製造において材料の酸化を防ぐために必要不可欠なガスとされている他、食品パッケージへの封入や缶入り飲料への充填などによって酸化を妨げる効果も持っている。平成17年の年間販売量は約81億㎥で、前年比103%、販売金額は約601億円となった。  
  
 アルゴンは高温高圧化においても化学反応を起こさないという特性があり、金属の溶接強度を高める目的などで使われている。また電球にアルゴンガスを封入することで寿命を高めるという効果もある。ガスそのものは量が少なく高価なため、平成17年の年間販売量は約2億㎥(前年比106.8%)だが、販売金額は約192億円にのぼっている。  
  
 炭酸ガスは不燃性で水に溶けやすい性質から、様々な用途で使われている。溶接用や廃水の中和、さらにはドライアイスや炭酸飲料の需要も非常に大きい。平成17年の年間販売量は約78億㎥(前年比109.7%)で、販売金額は約175億円である。  
  
 工業用ガスには作業の能率を上げるだけでなく、品質の維持や環境汚染を防止する効果も含んでいる。どの種類も販売量は年々増加傾向にあり、特に食品や医療などの分野においても工業ガスの有用性が高まっている点は、これからの可能性を身近に感じやすくさせてくれる材料であるともいえる。ガスそれぞれの特性を生かした新しい技術の開発によって、需要の幅がさらに広がっていく期待も十分にできるだろう。  
  
《業界情報サイト》

【業界キーワード】

◆◆ オンサイト供給 ◆◆  
大型の空気分離装置をユーザーの構内や隣接地にし、パイプラインによって直接的に供給を行う。鉄鋼業など大量に工業ガスを使用する事業所向けの方式である。  
◆◆ PSA(圧力変動吸着法)式窒素ガス発生装置 ◆◆  
それぞれのガスに対する吸着剤の吸着・分離の性質を利用して、加減圧の操作を繰り返しながら目的とするガスを連続的に分離する装置。安全性が高く、コストダウンが見込める。  
◆◆ 高圧ガス保安協会 ◆◆  
第三者機関として、高圧ガス産業分野の保安向上を目指し、技術基準の作成や研究開発業務を行っている。また「高圧ガス製造保安責任者」「高圧ガス販売主任者」「液化石油ガス設備士」の各国家資格試験を実施している。  
《参考サイト》  
高圧ガス保安協会(http://www.khk.or.jp)  



「フィデリ・ビジネスマナー講座」 | お役立ちビジネス情報

>> ビジネスポータルサイト・フィデリ