ガソリンスタンド(ガス)|フィデリ・業種ナビ

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【ガソリンスタンド】業界動向/マーケティング情報

石油業界はここ十数年、大幅な規制緩和によって合併や再編の流れが相次いで起こっている。「特定石油製品輸入暫定措置法」(特石法)が10年の時限を経て平成8年3月に廃止されたことで、海外製品の輸入自由化による自由競争が本格的に始まり、各社は業務全体の再構築を迫られるようになった。その末端であるガソリンスタンドも、業界の成熟化によるオーバーストアや不況に伴う消費低迷などの影響もあって、店舗縮小など経営の合理化へと進んでいるのが現状である。
  
経済産業省の「商業統計調査」によると、平成16年現在の「ガソリンスタンド」事業所数は法人・個人合わせて4万3025ヵ所(平成14年比2039ヵ所減)で、昭和50年代後半のピーク時から約1万ヵ所も削減されたことになる。年間販売額は約8兆8270億円(平成14年比97.4%)で、こちらも10年前の水準から1兆円以上の減収となった。過当競争の続く業況に加えて原油価格の高騰による収益への影響もあって、給油以外のサービスによる売上の獲得にも力を入れる必要性が指摘されている。
  
最近ではコンビニ、飲食店、カー用品店といった施設との複合サービス店舗が多く見られるなど、ガソリンスタンドの経営にも広がりが見られているが、原油の高騰や流通量の減少によってもたらされた高値水準はもうしばらく続くものと予想されているが、最近では少しでも安い値段で利用しようという消費者心理が、自分でガソリンを入れる「セルフ式給油所」の需要を高める効果を生んでいる。セルフ式の店舗は約8年間で5000店に達しようかという勢いで、平成10年の設置認可から順調にその数を増やしており、ガソリンスタンド全体の1割を超えるまでに急伸している。
  
ガソリンの店頭価格は依然として高値水準で推移しており、元売りの利益確保による卸値の引き上げも、原油価格の高騰基調が落ち着かない限りは維持されていくものと思われる。夏場においてはレジャーや帰省でマイカーを利用する顧客に大きな影響が及んだ格好となるが、冬場までこの状態が続けば今度は灯油の価格上昇につながる可能性も考えられる。セルフ式の台頭が示すとおり、消費者にとっての当分の関心は価格であるが、市場が安定しないうちは価格以外で集客につながる付加価値をいかに有効な形で提供するかという点も大きな要素となるだろう。
  
トウモロコシやサトウキビなどの植物を原料として作るバイオエタノールをガソリンに混ぜたバイオガソリンと呼ばれる自動車燃料の実用化が注目されている。従来の原油依存から脱却する目的で開発された燃料で、排気ガスによる環境汚染の影響も軽減する効果があるという。原油価格をはじめとする海外事情によって頻繁に変動するガソリン価格だが、バイオガソリンの普及が進むことで市場価格の安定化やエネルギーの自給率上昇、さらには二酸化炭素排出削減による環境保護など、様々な面において期待が持たれている。
  
《業界情報サイト》
石油連盟(http://www.paj.gr.jp)  
社団法人 全国石油協会(http://www.sekiyu.or.jp)  
全石連(全国石油業協同組合連合会/全国石油商業組合連合会)(http://www.zensekiren.or.jp)  
経済産業省「商業統計調査」  
  

《主な上場企業サイト》

新日本石油(株) 【東証1部】(http://www.eneos.co.jp/)
昭和シェル石油(株) 【東証1部】(http://www.showa-shell.co.jp/)
コスモ石油(株) 【東証1部】(http://www.cosmo-oil.co.jp/)
東燃ゼネラル石油(株) 【東証1部】(http://www.tonengeneral.co.jp/)

【業界キーワード】

◆◆ 特定石油製品輸入暫定措置法(特石法) ◆◆
昭和61年施行。ガソリンや軽油といった石油製品の、一定した秩序のもとでの輸入を促進することを目的とした時限立法(10年間)。平成8年3月末の期限をもって廃止された背景には、輸入に関して特別な能力や体制が必要であるという特性上、輸入を行えるのが石油精製業者に限られる現状において、競争が起こりにくい点を指摘する声が上がったことも関係している。
◆◆ 揮発油等の品質の確保等に関する法律 ◆◆
国民生活との関連性が高い石油製品である揮発油(ガソリン)、軽油及び灯油について適正な品質のものを安定的に供給するため、その販売等について必要な措置を講じ、消費者の利益保護に資するとともに、重油について海洋汚染等の防止に関する国際約束の適確な実施を確保するために必要な措置を講ずることを目的とする。
◆◆ ガソリン ◆◆
常温でも蒸発しやすいため「揮発油」ともいう。無色透明の液体だが、危険性が高いためにオレンジ色に着色して、灯油と区別している。ガソリン車用がほとんどだが、溶剤やドライクリーニング用などにも使われている。
◆◆ 灯油 ◆◆
無色透明の液体で、石油ストーブや石油ファンヒーターといった暖房用に使用されることが多い。
◆◆ 軽油 ◆◆
バスやトラックといった、主にディーゼルエンジンの燃料として使用される。ガソリンよりも軽油の税金が安く、自家用車でも搭載車両が増える傾向がある。凍結温度の違いによって5種類に分類されており、北日本や高地などには「寒冷地仕様」の軽油が出荷されるなど、地域や季節に適合した製品が供給されている。
 



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