家庭用配置薬販売業(医薬品・化粧品・日雑品)|フィデリ・業種ナビ

家庭用配置薬販売業(医薬品・化粧品・日雑品)|フィデリ・業種ナビ

業種ナビ

どんな業種も5分で理解!400種類以上の業種の解説から業界動向まで!


【家庭用配置薬販売業】業界動向/マーケティング情報

 「おきぐすり」とも呼ばれる家庭用配置薬。その起源は江戸時代の富山とされており、現在でも「越中富山の薬売り」として広くその名が知られている。消費者に医薬品を預けておき、使用した量に応じて代金の請求を行う「先用後利」という独特の商法によって普及を遂げ、富山十万石の二代目藩主・前田正甫が発布した、領地から出てどこでも商売ができる「他領商売勝手」によって各地への行商も行われたことで、家庭用配置薬は全国へと広まっていった。  
  
 厚生労働省の調査では、平成16年の全国における医薬品生産合計額は約6兆5252億円(前年とほぼ変わらず)と高い水準で安定しているが、配置用医薬品に限れば約442億3000万円(前年比7.0%減)で、毎年減少が続いている。そのうちの50%以上が富山県での生産であるが、発祥の地においても市場の縮小傾向が進んでおり、平成17年末現在、富山県における配置薬販売従事者数は1864人(前年末比4.5%減)と、こちらも年々減少している(富山県厚生部くすり政策課のデータより)。  
  
 かつては便利さに加え、商売における信用の高さもあって広く愛された販売形態であり、お膝元の富山では依然として高い需要を誇っているものの、生活環境の変化やドラッグストアチェーンの増加による販売チャネルの多様化など、時代の流れによって全国的なニーズは徐々に縮小されている。  
  
 医薬品だけでなく健康食品やドリンク剤など品揃えの強化や、IT技術を使った在庫管理や代金支払いシステムの導入促進といった収益向上への対策が挙げられるが、伝統ある商業文化という特性上、そのカラーを失うことなく今の時代に合ったサービス提供を模索することも大切となってくるだろう。また高齢化社会の進展によって、今後在宅における医療サービスの充実が必要とされる時代の到来に適した環境を備えている点が注目されることにも期待したい。  
  
《業界情報サイト》
全国配置家庭薬協会(http://www.zenhaikyo.com)  
富山県厚生部くすり政策課(http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1208)  
厚生労働省(http://www.mhlw.go.jp)  
  

【業界キーワード】

◆◆ 薬事法 ◆◆  
昭和35年8月制定。医薬品、医薬部外品、化粧品および医療機器の品質、有効性および安全性の確保のために必要な規制を行うとともに、医療上特にその必要性が高い医薬品及び医療機器の研究開発促進のために必要な措置を講ずることにより、保健衛生の向上を図ることを目的とする。  
◆◆ 懸場 ◆◆  
薬を配置している顧客宅、またはその地域。顧客の情報や使用歴などを記した台帳を「懸場帳」という。  
◆◆ 回商 ◆◆  
顧客宅を訪問して配置薬の使用状況を点検し、代金を回収して薬箱の補充を行うという、一連の販売業務。  
◆◆ ジェネリック医薬品 ◆◆  
ある製薬会社が開発、製造した医薬品(先発品)の特許が切れた後、別の製薬会社が同じ成分で製造、販売したもの。研究開発費が掛からない分、安い値段で処方してもらえることが可能で、平均して先発品の半額程度といわれる。家庭用配置薬においてもジェネリック医薬品の利用促進に向けた取り組みが進んでいる。  
《参考サイト》  
日本ジェネリック研究会(http://www.ge-academy.org)  
  



「フィデリ・ビジネスマナー講座」 | お役立ちビジネス情報

>> ビジネスポータルサイト・フィデリ