宅配便業(運輸・倉庫)|フィデリ・業種ナビ

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【宅配便業】業界動向/マーケティング情報

 宅配便業は、一般貨物運送事業の一部である「特別積合せ貨物運送」(不特定多数の顧客から集荷した貨物をターミナル間で運送する方法)の1つとされている。かつて荷物の輸送手段としては郵便小包や国鉄小荷物(JRの発足によって廃止)が主流であったが、昭和50年代に入り、ヤマト運輸の「宅急便」を皮切りに民間のトラック運送業者が次々と宅配便サービスを開始させ、市場の規模が急激に拡大していくことになる。  
  
 国土交通省の調査によると、平成16年度の貨物自動車輸送量合計は約50億7600万トン(前年度比97.0%)と減少しているものの、宅配便取扱個数についてはトラック、航空を合わせて約28億3400万個となり、前年度より約8300万個増加した。また、ここ数年で需要が大きく伸びたメール便についても約13億4500万冊の取扱を記録している。  
  
 従来のクリーニング店や米穀店などに加えてコンビニエンスストアでの取次が可能となって利便性が大きく高まったことや、時間帯指定やクール配送などサービスの幅が年々広がっていること、さらには「コレクトサービス」と呼ばれる代金引換システムやインターネットによる配送状況の検索サービスの導入など、ITを使った事業も高い需要を得ているようだ。  
  
 最近ではカタログやテレビショッピングなど通信販売の市場が大きく成長していることもあって、顧客に商品を届ける宅配便業の市場は今後も順調に伸びていくものと思われる。最近では書類などの軽い荷物を低料金で配送するメール便の需要が大きく伸びており、各社による料金の値下げ競争が今後進んでいくものと見られている。さらには国際便についても、ビジネスの国際化に伴って法人、個人ともに利用者は増加の傾向にあり、こちらは海外の業者も含めた競争がこの先激化することが予想される。  
  
 郵政公社の民営化による市場参入を見据えて、配送ルートを共有しサービス強化を図ろうとする動きがある。各社の主要都市間ならびに地域間の配送ルートを併せることで、迅速な配達とコストの削減を目的にしており、地方の中堅業者も全国展開が可能となる。現在は企業向け物流のみではあるが、料金の統一化や営業活動の規制の無さから価格競争が生じると予測される他、体力のない会社の吸収合併で市場の寡占化を招く恐れもあり、今後の商品開発やシェアの動向に注目が集まる。  
  
 宅配便業界における各社の商品開発競争は、市場の動向を活発にしている。貨物航空会社を設立することで、配達時間の短縮やコスト削減を図るなどし、顧客の囲い込みを強化する企業も出てきている。そういった中、日本郵政公社は、通信販売の普及により需要が増加している、冷凍宅配サービスを開始する。民間各社にとって競争環境は、今後益々厳しくなり業界再編の動きに拍車がかかると予想される。  
  
《業界情報サイト》
日本貨物運送協同組合連合会(http://www.nikka-net.or.jp)  
社団法人 全日本トラック協会(http://www.jta.or.jp)  
国土交通省  
  

《主な上場企業サイト》

日本通運(株) 【東証1部】(http://www.nittsu.co.jp/)  
ヤマトホールディングス(株) 【東証1部】(http://www.yamato-hd.co.jp/)  
トナミ運輸(株) 【東証1部】(http://www.tonami.co.jp/index.htm)  
福山通運(株) 【東証1部】(http://www.fukutsu.co.jp/)  
セイノーホールディングス(株) 【東証1部】(http://www.seino.co.jp/seino/)  
  

【業界キーワード】

◆◆ 貨物自動車運送事業法 ◆◆  
平成元年12月制定。貨物自動車運送事業の運営を適正かつ合理的にするとともに、貨物自動車運送に関する法律および措置の遵守等を図るための、民間団体等による自主的活動の促進により、貨物自動車運送事業の健全な発達を図り、公共福祉の増進に資することを目的とする。  
◆◆ コレクトサービス ◆◆  
宅配便業者が通販業者と契約を結ぶことにより、商品の配送、配達だけでなく代金の回収や決算も行うサービス。  
◆◆ クーリエサービス ◆◆  
契約書などの書類をドアツードアで輸送するサービス。小包に関しては「スモールパッケージ」と呼ばれ、この2つが国際宅配便の主要形態となっている。  
◆◆ サードパーティーロジスティックス ◆◆  
第3者の企業が、荷主の企業に代わって商品の管理、仕分け、配送を行い、物流システムの最適化に向けた戦略構築まで含めて包括的にアウトソーシングする企業。  
◆◆ クール便 ◆◆  
冷凍と冷蔵(0℃〜−5℃)をあわせた輸送法。生鮮食品などの鮮度を保つために利用される。  
  



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