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【施術所】業界動向/マーケティング情報

 疾病の診断やケガの治療といった、医師や歯科医師による診察業務とは別に、日本ではあん摩、鍼灸、ほねつぎ(柔道整復術)といった施術についても、一般の間で古くから親しまれている。国もこれらを「医業類似行為」として認めており、年齢や性別を問わず高い需要を得続けている。さらに最近ではカイロプラクティックや気功、リフレクソロジーといった様々な種類の療法が一般に紹介されており、街中でこうしたサービスを掲げる店舗も多く見られるようになった。  
  
 厚生労働省の統計では、あん摩・マッサージ・指圧・鍼灸・柔道整復等を行う施術所の合計は平成16年度現在で10万ヵ所を超え(平成14年度比103.8%)、年々増加傾向にある。しかし法律によって業務が定められている施術ばかりでないのがこの業界の特徴で、特にカイロプラクティックについては業界団体が複数あるほか、無免許・無資格の業者も多数存在している。  
  
 また最近の普及が著しいクイックマッサージ店などもこの分野に含むと考えるなら、現状において業界全体を把握できる正確なデータをつかむことは困難といえる。参考までに「サービス業基本調査(総務省統計局発表)」によると、平成16年の「療術業」全体の年間総収入は約7216億円で、前回調査(平成11年)比107.4%となった。  
  
 国家資格を持った施術師のいる施設については顧客も安心して通えるが、民間資格であるカイロプラクティックについては業界の統一感がなく、無免許・無資格での経営によってその技術や安全性に問題がある施設も相当な数で存在している。これはバブル期において、モラルを逸した市場の膨らみを見せて問題となったエステティック業の流れに似た印象も受け、今後利用者との間でのトラブルに発展するケースが増える恐れも十分考えられるだけに、業界の健全化に向けた早急な対策が必要といえる。  
  
 また治療ではなく「癒し」を主体にして、サラリーマンやOLを中心に需要を大きく伸ばしているクイックマッサージ店についても市場拡大が続いていくと思われるが、どの施設についても人の健康に関係する事業だけに、その規模に関わらず安定した技術の提供を目指す意識を強く持っておかなければ、既にその状態を迎えているのではないかとも思われる市場飽和への対応にも影響が出るだろう。  
  
《業界情報サイト》
社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会(http://www.zensin.or.jp)  
社団法人 日本柔道整復師会(http://www.shadan-nissei.or.jp)  
厚生労働省(http://www.mhlw.go.jp)  
総務省統計局「平成16年サービス業基本調査」  
  

【業界キーワード】

◆◆ あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律 ◆◆  
昭和22年12月制定。各施術師は厚生労働大臣認定の国家資格であり、学校または養成施設を修了し、試験に合格した者に与えられる。また、介護保険制度の発足(平成12年)によって、介護支援専門員(ケアマネージャー)、機能訓練指導員の受験資格も得られるようになった。  
◆◆ 柔道整復師法 ◆◆  
昭和45年、「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律」から分離しての単独法として制定。  
◆◆ カイロプラクティック ◆◆  
19世紀末にアメリカで生まれた治療技術。カイロは「手」、プラクティックは「治療」を意味する。アメリカでは国家資格の認定があるが、日本においてはNPO法人主催による免許制度などがある。  
《参考サイト》  
NPO法人 日本カイロプラクティック機構(http://www.jco.or.jp)  



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