タオルやシーツといった繊維製品を貸与し、その使用後に回収して洗濯し、再び貸与することを繰り返して行うリネンサプライ業は、クリーニング業の新分野として高度経済成長のさなか、各方面に普及を進めていった。ホテルや病院、飲食店、工場、スポーツ施設、サウナ、航空・鉄道会社など、その取引先は多種にわたるが、現状では需要の大きい病院リネン、ホテルリネンの2大分野と、急成長したダストコントロール(事務所、家庭向けのモップやクロスなどの清掃用具)が業界の主流となっている。
「サービス業基本調査(総務省統計局発表)」によると、平成16年の「リネンサプライ業」年間総収入は約9890億円で、前回調査(平成11年)比90.1%。事業所数は4288で前回調査比93.6%となっている。もともとはクリーニング業の一形態だったが、普及が進むにつれてリネンサプライ専門の企業も多数設立したことから、市場としては減少傾向であるものの、クリーニング業の落ち込み度合いとは比例していない。
この業界については取引業種によってそれぞれの課題が見えてくる。病院リネンは景気変動の影響が少なく安定したイメージがあるが、逆に需要を伸ばす要素にも乏しい点をどう開拓するかが問題となる。ホテルリネンではビジネスホテルの増加による効果が期待できるものの、新規参入の業者が多いことでその競合にますます拍車が掛かるであろうと予測される。
タオルやシーツといった繊維製品を貸与し、その使用後に回収して洗濯し、再び貸与することを繰り返して行うリネンサプライ業は、クリーニング業の新分野として高度経済成長のさなか、各方面に普及を進めていった。ホテルや病院、飲食店、工場、スポーツ施設、サウナ、航空・鉄道会社など、その取引先は多種にわたるが、現状では需要の大きい病院リネン、ホテルリネンの2大分野と、急成長したダストコントロール(事務所、家庭向けのモップやクロスなどの清掃用具)が業界の主流となっている。
「サービス業基本調査(総務省統計局発表)」によると、平成16年の「リネンサプライ業」年間総収入は約9890億円で、前回調査(平成11年)比90.1%。事業所数は4288で前回調査比93.6%となっている。もともとはクリーニング業の一形態だったが、普及が進むにつれてリネンサプライ専門の企業も多数設立したことから、市場としては減少傾向であるものの、クリーニング業の落ち込み度合いとは比例していない。
この業界については取引業種によってそれぞれの課題が見えてくる。病院リネンは景気変動の影響が少なく安定したイメージがあるが、逆に需要を伸ばす要素にも乏しい点をどう開拓するかが問題となる。ホテルリネンではビジネスホテルの増加による効果が期待できるものの、新規参入の業者が多いことでその競合にますます拍車が掛かるであろうと予測される。
《業界情報サイト》
◆◆ リネンの種類 ◆◆
リネン(貸与品)には、形状などによってそれぞれの呼び名がある。制服や白衣、作業衣を「型物(かたもの)」と呼ぶのに対し、シーツやタオルは「平物(ひらもの)」と呼ばれる。またこれらを総称して「白物(しろもの)」といい、背広や婦人服の「黒物(くろもの)」と区別している。
◆◆ クリーニング業法 ◆◆
昭和25年5月制定。リネンサプライ業についても洗浄処理工場の設置などにおいてこの法律の適用を受けることになる。