野菜・果実缶詰(びん詰)製造業(飲料・食料)|フィデリ・業種ナビ

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【野菜・果実缶詰(びん詰)製造業】業界動向/マーケティング情報

 缶詰(びん詰)商品は、製造の工程や処理方法など細かな部分まで、食品衛生法やJAS規格などの各基準に則したものとして定義されている。野菜缶詰はスイートコーンやホワイトアスパラガス、マッシュルーム、グリーンピース、トマトなど主に料理用として重宝される種類が多く、果実缶詰はミカン、パイナップル、モモなど原料をそのままシロップ漬けにしたものをはじめ、フルーツポンチやみつ豆など、他の材料とあわせて加工されたものが缶詰として売られる場合もある。また、びん詰商品についてはその多くがジャム類で占められている。
 
野菜缶詰・果実缶詰・農産保存食料品製造業(野菜漬物を除く) 事業所数および製造品出荷額の推移(億円) 経済産業省の「工業統計表」によると、平成16年の「野菜缶詰・果実缶詰・農産保存食料品製造業(野菜漬物を除く)」の事業者数は678ヵ所(平成14年比28ヵ所減)と年々少なくなっているが、年間出荷額合計は3935億9700万円(同比102.6%)となって、こちらは増加の一途を辿っている。
 
 単身者の増加をはじめとするライフスタイルの変化が人々の食生活にも大きな変化を与えたほか、100円ショップなどディスカウント店舗の普及が進んだことによって、安価な輸入品を気軽に購入できる機会が広がったことも要因として挙げられる。また外食産業による業務用としてのニーズももとより高いことから、市場の発展に伴って需要がさらに拡大した効果も考えられよう。
 輸入品の比率が非常に高いため、収穫量をはじめとする原料事情に影響を受けやすい業界であるが、缶詰については一部の国内大手メーカーなどを除いて低価格化が急速に進んでおり、出荷量の増加が収益に結びつきにくい状況も生まれている。今後も既成の種類については、ブランドの信頼度が高い国内大手メーカーの商品と安価な輸入品に需要が集中すると思われ、これまで使われなかった新しい原料の使用や革新的な技術の導入など、常に変化する消費者のニーズに合った便利かつ安全な商品開発が待たれるところだ。
 
 健康への関心の高まりから、糖分の過度な摂取を避ける消費者が増えている。そのためジャムのニーズはかつて需要の中心だった糖度65度以上の高糖度ジャムから、糖度40度〜55度の低糖度ジャムへ移行する傾向にある。戦後、食の洋風化が進みジャムを口にする機会が増えたことで需要が高まったが、近年は生産量の減少が続く。日本ジャム工業組合の統計によると、平成17年の家庭用・業務用を合わせた生産量は5万5800トン。ピーク時(平成11年)の7万2300トンから約23%減と厳しい状況だ。
 
 そのジャムの利用法にも、変化が見られている。これまではパンに塗って食べるというケースが大半であったが、最近ではヨーグルトに混ぜて食べる消費者が急増し、今ではその割合はほぼ半々だという。「目の健康に良い」と評判になったブルーベリージャムの需要が伸びるなど、消費動向は頻繁に変化する。ニーズを的確につかんだ商品開発で需要を喚起したいところだ。
《業界情報サイト》
社団法人 日本缶詰協会(http://www.jca-can.or.jp)
日本ジャム工業組合(http://www.jca-can.or.jp/~njkk)
経済産業省「工業統計調査」
 



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