食酢製造業(飲料・食料)|フィデリ・業種ナビ

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【食酢製造業】業界動向/マーケティング情報

 酢は塩と並んで古代から使用されてきた、歴史の大変に長い調味料で、独特の酸味を持ち、疲労回復や食欲増進など健康への効果が大きい特徴を持つ。食酢の種類は、日本農林規格により「醸造酢」と「合成酢」の2区分が規定されている。醸造酢はさらに、米や穀物の穀類を原料とした「穀物酢」と、りんごやぶどうなどの果物を原料とした「果実酢」、いずれにも含まれない「その他醸造酢」に細分類化される。
 
食酢 生産実績および出荷額 経済産業省の調査によると、酢の出荷実績(出荷合計額)は、平成11年の40万3000キロリットル(492億円)から平成15年には45万2000キロリットル(550億円)へと上昇しており、他の調味料業界が苦戦している中でも好調を維持している。
 
 背景には健康志向が高まる中での需要、食の多様化に沿った、ワインビネガーやドレッシング等の2次加工品の品揃えが充実していることなどが挙げられる。また、ナショナルブランドを有する大手企業と地域に根ざしたローカルブランドを展開する中小企業との格差が明確なことも業界の特徴であり、(株)ミツカンがシェアの4割以上を占めているなど、上位企業による寡占状態が年々進んでいる。
 業界としては比較的好調な部類に属し、消費も安定的に推移しているが、市場規模が飛躍的に拡大する見込みも少ないため、大手企業は消費量を伸ばして更なるシェア拡大につなげるべく、低価格での商品展開を進めている。中小企業にとっては厳しい環境が今後も続いていくが、逆の発想で高品質の製品を売り出すことで高級志向のニーズに対応するなど、商品開発において工夫も必要となるだろう。また、(株)旭食品(大阪)の「旭ポンズ」のように、地元メーカーによるローカル商品が大きな支持を集めるといったケースも往々にしてあるのが、この業界の面白いところだ。
 
 またかつての「黒酢」のように、健康管理に則した商品の販売が市場を活性化させる効果も大きい。最近ではしその葉に含まれる成分に着目した飲用酢が徐々に需要を伸ばしている。この先話題性が高まる期待もあることから、新しいトレンドとして定着する商品となるかどうか、注目していきたい。
 
 食酢には疲労回復や血圧降下など様々な健康効果が認められており、健康志向の熟年層を中心に飲用系食酢が著しく需要を伸ばしている。定番の黒酢やもろみ酢だけではなく、りんご酢やぶどう酢など果実酢の人気も高いという。「飲む酢」ブームの裾野は女性を中心とした若年層にも広がりつつあり、日本レストランエンタプライズが運営する酢飲料を供するドリンクスタンドは幅広い層から人気を集めている。「お酢を飲む」という消費者の行動が定着していけば、このブームはしばらく続くものと思われる。
《業界情報サイト》



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