動物油脂製造業(飲料・食料)|フィデリ・業種ナビ

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【動物油脂製造業】業界動向/マーケティング情報

 動物油脂には牛や豚をはじめとする畜産動物油脂と、魚類などから採取する水産油脂がある。畜産動物油脂は全体採取量の4割程度がサラダ油やマーガリンなどの食用に使われ、残りは石鹸や化粧品などに加工されている。水産油脂は主に、魚の煮汁の中から油を分離した魚油のことを指す。また魚の肝臓を原料にして作られた油を肝油といい、戦後間もない頃には子どもの栄養補助として肝油ドロップが大きく普及した時代もあった。魚油の多くはマーガリンやショートニングの原料として使われ、最近では水産養殖魚の飼料にも用いられている。
 
 畜産動物油脂については、食肉の輸入自由化による国内の畜産規模の縮小や、マレーシアやインドネシアで生産される安価なパーム油(油ヤシから採取)の輸入増加といったマイナス材料に加え、近年のBSE(牛海綿状脳症)問題も業況を厳しくしている要因となっている。水産油脂についても、主な原料であるマイワシの漁獲量が減少している影響が大きい。
 
 国産動物油脂の生産は平成4年をピークに減少が続いており、代わって輸入量が増加の一途をたどっている。中性脂肪やコレステロールなど、健康への影響を心配する消費者が動物油脂を敬遠する傾向にあることから、食用の需要については今後厳しくなるものと思われるだけに、健康への効果を持たせた製品の開発や栄養補助食品の分野への進出など、市場規模の維持には新しい方向性を考えることが急務であるといえる。
 
 ラードの原料となる豚肉(豚脂)の価格が、平成13年のBSE発生や平成16年の鳥インフルエンザの発生などで代替需要が高まったために上昇基調で推移。また原油高の影響で製造・輸送コストも高騰しているため、ラードの出荷価格引き上げを行う一部の業者も出てきている。主要需要先であるとんかつ専門店や惣菜店などでは商品価格への転嫁が行われる可能性もあり、今後の動向に注目が集まる。
《業界情報サイト》
(財)日本水産油脂協会(http://www.suisan.or.jp/)
(社)日本畜産副産物協会(http://www.jlba.or.jp/)




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