清酒製造業(飲料・食料)|フィデリ・業種ナビ

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【清酒製造業】業界動向/マーケティング情報

 日本酒は、酒税法によって使用できる原料が定義されており、「米を必ず使用するということ、“こす”という工程が必ず入っていること」がその大きな特徴である。清酒の製法品質基準により「特定名称酒の8種」とその他の「普通酒」に種類が定められている。
 
清酒製造業 事業所数の推移 経済産業省の「工業統計表」によると、平成16年現在の清酒製造業事業所数は1279ヵ所(従業員4人以上・平成14年比101ヵ所減)、出荷額合計は5632億1400万円(同87.0%)と微減傾向を示しているが、中小企業や個人の酒造り業者が非常に多いことがこの業界の特徴であることから、実際の規模はこの数字以上であると想像できる。
 
 流通は比較的シンプルで、酒造メーカー⇒元卸⇒卸問屋⇒酒小売店・量販店・コンビニエンスストアなどの流れが中心で、最近ではメーカー直での通販やインターネットショップといった無店舗販売の形態も増えてきている。
 
 近年は焼酎やワイン、発泡酒、第3のビールなどの消費増によってそのシェアを奪われつつある状況だが、日本古来の嗜好品であり、根強い愛好者の層が存在する他、海外でも「SAKE」の評判は上がりつつある。後継者不足による人材面の問題も叫ばれるようになって久しいが、品質の向上に加えて物流システムの合理化や販売促進のPRなど、需要の回復に向けた努力を続ける必要があるだろう。
 最近、吟醸酒や純米酒などの高価な日本酒を手軽に飲めることからカップ酒の人気が高まっている。家庭で楽しむだけでなく立ち飲み屋など飲食店での取り扱いも増えており、カップ酒を専門に扱う居酒屋も登場している。デザイン性に優れた容器を使用した製品が女性に受けたのも人気の一因だ。日本酒は近年消費低迷が続き、03年には焼酎に消費量を追い抜かれたが、今後カップ酒ブームが一過性に終わらず、消費回復の起爆剤になることを期待したい。
 
 日本酒全体の消費量は減少傾向にあるものの、60%以下に精米した白米を原料とし、低温で発酵させて醸造した「吟醸酒」などの高級品が占める割合は年々高くなっている。本物志向の高まりで高価でも美味な日本酒を嗜好する消費者が増えているという。しかし吟醸酒は生産量が限られるため、口にできる消費者は限られてくる。これまで日本酒の消費を支えてきたユーザーは高齢化が進んでおり、若年層や女性に日本酒ファンが増えないことには、今後の消費量が減っていくことは必然である。酒造りにこだわり、良いものを造っていくことはもちろんだが、日本酒の良さをわかってもらえるようPRしていくことも同様に大切になってくる。
《業界情報サイト》
日本酒造組合中央会(http://www.japansake.or.jp/)
国税庁(http://www.nta.go.jp)
経済産業省「工業統計調査」
 



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