焼酎製造業(飲料・食料)|フィデリ・業種ナビ

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【焼酎製造業】業界動向/マーケティング情報

 焼酎(しょうちゅう)は製法上の分類で「甲類」「乙類」が定められているが、日本固有の伝統手法で製造されるのは乙類(本格焼酎とも呼ばれる)で、芋や麦といった原料の持ち味が風味として残っていることが特徴である。本格焼酎はもともと九州・沖縄など、地域を限定した消費が中心であったが、昭和60年前後から始まったブームもあって近年では全国に需要が広がり、麦・米・いも・そば・黒糖など様々な原料の銘柄が幅広く支持されている。
 
焼酎の販売(消費)数量の推移(単位:kl) 経済産業省の「工業統計表」によると、参考統計だが平成16年現在の「蒸留酒・混成酒製造業(焼酎以外の種類も含まれる)」事業所数は357ヵ所(平成14年比22ヵ所増・従業員4人以上)、出荷額合計は約1兆3803億円(同107.6%)となっている。安さで需要を伸ばす発泡酒、第3のビールや、ブームが去った後も一定の市場規模を維持しているワインとの競合が激しくなっているが、国税庁のデータによると、平成16年度の甲類・乙類をあわせた焼酎の国内消費量は98万3070キロリットルとなり、平成10年度に比べて約29万キロリットルの増加という大きな伸びを見せている。
 
 酒類全体に占める出荷構成比はまだ10%程度に過ぎない上、近年の健康志向を追い風にメーカーの品質改良努力も進んでいるため、需要はこれからも大きく落ち込むことなく推移していくものと予想されるが、一時期の焼酎ブームが落ち着きを見せていることもあって、以前ほどの追い風がない状況下で各企業の戦略が問われる段階にあるのも事実といえる。同時に近年輸入が急増している韓国甲類の動向、希少性を高める商品戦略の方向性、租税特別措置法に頼らない経営基盤の確立など、先に抱える問題にどう対応していくかも重要なポイントとなるであろう。
 
 焼酎の製造において発生する「カス」は、従来牛や豚などの家畜飼料として利用されてきた。焼酎カスを与えた家畜からは良質な食肉が生産できるともいわれているが、一方で飼料以外の活用法についても長年の模索が続いている。一部地域では健康食品の原料として使われている場合もあるが、最近では栄養価の高さに着目した大手麦焼酎メーカーが、機能性食品に幅広く使われているGABA(ギャバ)の生産に活用する計画を立てたという。チョコレート製品などでもよく耳にするGABAはアミノ酸の一種で、脳の代謝を高める働きや、血圧低下、中性脂肪の抑制などにも効果があるといわれている。焼酎カスの有効な利用が新たな市場の開拓につながるかどうか、今後の需要動向に興味が持たれるところだ。
《業界情報サイト》
日本酒造組合中央会(http://www.japansake.or.jp)
国税庁(http://www.nta.go.jp)
経済産業省「工業統計調査」
 



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