茶類卸売業(飲料・食料)|フィデリ・業種ナビ

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【茶類卸売業】業界動向/マーケティング情報

 中国から伝来した「茶」という飲み物。日本における歴史の始まりは平安時代であり、当時は上流階級の間で薬として飲まれていた。数々の変遷を経て庶民の間でも親しまれるようになったのは、製茶技術の源とされる「宇治製法」が全国に広まった18〜19世紀以降のことである。
 
 現在においては駿河(静岡)・宇治(京都)・八女(福岡)が三大産地とされており、気候の違いによって味の特徴にもそれぞれ個性がある。卸売業は各産地で栽培、製茶された荒茶を集荷し、製品(仕上茶)に加工して小売店へと卸す業務で、製茶問屋とも呼ばれている。
 
 農林水産省のデータによると、全国の荒茶(工場で仕上げる前段階の茶葉)生産量は平成16年に10万トンの大台を回復(10万0700トン)し、第一のピークとなった昭和50年代の水準にまで数字を戻した。平成17年の生産量も10万トンを維持しており、市場の好況は変わらず続いている。種類別では煎茶が7割以上を占め、夏以降に摘む番茶も2割近い生産がある。
 
 長らく安定した供給が続いてきた日本茶だったが、コーヒー、紅茶の輸入が相次いで自由化され、ライフスタイルの洋風化も進んだことから日常的に飲まれる頻度が徐々に少なくなり、若年層を中心に「日本茶離れ」が広がっていった。
 しかし平成10年頃から、健康志向の高まりによって緑茶に含まれるカテキンの効果が大きく注目され、日本茶が見直される動きへとつながっていくことになる。当初はペットボトル、缶入りのドリンクが大きく需要を伸ばす形となったが、これを機に再び日本茶を日常的に嗜もうとする人が増えたことが、茶葉の需要にも結びついた理由ではないかと思われる。
 
 実際、ドリンクタイプよりも茶葉を煎じて飲む(リーフ茶)方が、カテキンやビタミン類などの栄養価がはるかに高いことも研究で実証されており、今後も市場は大きな落ち込みもなく推移するのではないかと考えられる。課題としては、需要の安定によって消費者の目が品質の良さへと向く段階になれば、新茶や番茶といった季節ものの茶葉を小売店に向けて効果的に卸していくなど、収益アップへの効果が期待できそうな戦略を考えていく必要も出てくるだろう。
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