コーヒー焙煎業(飲料・食料)|フィデリ・業種ナビ

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【コーヒー焙煎業】業界動向/マーケティング情報

 焙煎されたコーヒー豆から作るレギュラーコーヒーと、コーヒー豆から成分を抽出した液を乾燥させて作ったインスタントコーヒー(1899年、日本人化学者加藤サルトリ博士によって発明された)に分けられるコーヒーだが、コーヒー焙煎業者が製造するのはレギュラーコーヒーである。
 
 コーヒーは江戸時代初期、長崎の出島でオランダ人によって日本へ伝えられたとされている。本格的な輸入は明治10年に開始。明治後半になるとカフェの流行により、当時のモダンな人々の間で普及し始め、大正3年には焙煎専門業者が現れた。しかし第2次世界大戦により輸入は途絶。しかし戦後の昭和25年に輸入は再開され、35年の生豆輸入自由化とその後の高度成長や食生活の洋風化、消費者の嗜好に合わせた商品開発などを背景に、業界は安定した成長を続けている。
 
 平成16年のレギュラーコーヒーの消費量は16万9063トン。原料となるコーヒー生豆はほぼ全量輸入に頼っており、現在ではアメリカ、ドイツに次ぐ世界3位の輸入国となった。平成17年度の国別輸入量を見るとブラジル、コロンビア、インドネシアで全体の60%以上を占める。また輸入国は多岐にわたっており、40ヵ国以上に及ぶ。流通ルートは商社を通じ輸入した生豆が、卸売り業者を焙煎メーカーに販売され、メーカーは業務用・工業用・家庭用など用途別に仕上げ出荷する。シェアを見ると喫茶店向けの需要停滞で業務用が横ばい状態なのに対し、工業用・家庭用が消費者の飲料形態・嗜好の変化を背景にそれぞれ拡大している。
 
 業者は味と香りを保ちながら輸送するために、消費の多い大都市近隣に集中。UCC上島珈琲(株)キーコーヒー(株)(株)アートコーヒー(株)ドトールコーヒーの大手4社で全生産量の約半分を占める。しかし異業種からの市場参入、加工輸入品の増加などで、今後メーカー間の競争激化が予想される。
 
 各業界で健康志向、自然派志向が話題となる場面が増えている中、コーヒーも有機栽培豆に対する注目が女性客を中心に高まりつつある。全国展開のハンバーガーチェーンが大手メーカーと提携して南米産の有機栽培豆を調達し、コーヒーに関連するすべてのメニューで有機豆を使う試みを06年11月より始めるというニュースもあって、野菜などと同じく無農薬・無添加という要素が今後のトレンドとなる可能性も十分に考えられる。外食産業のみならずオフィスや家庭における需要と関係する部分も大きいだけに、安全性や健康への効果といったPR材料を各方面に向けて広く打ち出すなどの策は有効であると考えられる。
《業界情報サイト》
(社)全日本コーヒー協会(http://coffee.ajca.or.jp/)
UCC上島珈琲(株)(http://www.ucc.co.jp/)
 



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