冷凍食品製造業(飲料・食料)|フィデリ・業種ナビ

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【冷凍食品製造業】業界動向/マーケティング情報

 今や国民の生活において、便利で利用頻度の高い保存食品の1つとして定着した冷凍食品。昔は魚などの素材をそのまま丸ごと冷凍する程度の活用だったが、日本初の冷凍食品といわれ、昭和5年に戸畑冷蔵(現日本水産)が製造・販売した「冷凍イチゴ」(シロップ漬けしたイチゴを冷凍したもの)を契機に、様々な素材や加工食品が冷凍加工され、市場へと出回るようになった。
 
 冷凍食品そのものの歴史は戦前からと非常に古いのだが、まだ一般家庭に冷凍の設備が整っておらず、本格的な普及のはじまりは高度成長期以降となる。昭和50年代に入り、技術の進歩による品質向上に加え、女性の社会進出や独身世帯の増加といったライフスタイルの変化、さらには家庭用冷蔵庫の冷凍機能が一般化したことなども要因となって急激に生産量が伸びていった。これには外食産業の発展によって冷凍加工に対する業者のニーズが高まったことも関係しているといえる。
 
 日本冷凍食品協会の統計によると、平成17年の国内年間生産量は約153万9000トン(対前年比100.8%)、生産金額は約6692億円(同99.4%)となっている。家庭用については生産量が約55万0100トン(同104.4%)、金額にして約2375億円(同100.7%)となり、順調に需要が増加していることが窺えるが、業務用は生産量が約98万8900トン(同98.9%)、金額が約4317億円(同98.7%)で、急激な落ち込みこそないものの生産量、金額ともに8年連続で減少している。
 現在ではスーパーやコンビニエンスストアだけでなく、100円ショップなどの低価格店でも冷凍食品を購入できる環境にある。消費者の低価格志向が進んでいく中で、品質を保ちながら低コストによる大量生産を進めていくことが求められる時代となっているが、一般の需要が概ね安定していることや各社による継続的な新商品開発、外食産業の発展など、市場規模を維持し、さらに拡大していくための要素は豊富に揃っている。今後も冷凍技術を応用した斬新なアイデアの商品など、消費者のニーズをつかむ試みに期待したい。
 
 冷凍食品市場のうち約3割を弁当関連が占めているが、少子高齢化が進み、弁当用製品の市場は縮小していくことが予想されるため、共働きや高齢者家庭、単身者を対象にした夕食市場をいかに開拓するかが重要となってくる。女性の社会進出も進んでいるため、今後家事にかける時間はますます短くなると思われる。消費者の生活スタイルを正確に把握し、ニーズに合った製品の開発を続けていけば、手間のかからない冷凍食品は食卓で重宝されつづけるであろう。
《業界情報サイト》
日本冷凍食品協会(http://www.reishokukyo.or.jp)
 



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