配合飼料製造業(飼料・肥料)|フィデリ・業種ナビ

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【配合飼料製造業】業界動向/マーケティング情報

 配合飼料とはトウモロコシなど2種類以上の原料を混合・調製して、十分な栄養を供給できるようにした飼料のことを指す。我々が日常で食する食肉や卵などは、穀物というでん粉質を家畜・家禽を介して蛋白質に変換して生産される。
 
 昭和40年代以降、生活の洋風化が進むにつれ畜産物需要は急伸し、家畜の数は大幅に増加した。畜産農家の規模の拡大と専業化が進み、広大な土地や労働力を必要とせずに規模の拡大が可能なところから、配合飼料の需要も急激に伸びた。平成3年4月の牛肉輸入自由化で国内畜産業が打撃を受けて以降、生産量は減少の傾向を辿るようになった。
 
 飼料の作付面積は年々減る傾向にあるが、収穫量については面積の縮小度合いほどに大きく落ち込んではいないという特徴がある。農林水産省の統計によると、平成18年に生産された飼料作物の合計は3473万7000トン。種類別では牧草(イネ科、マメ科とイネ科のまぜまき)が8割以上を占めるほか、青刈りとうもろこしやソルゴーといったものも全国で栽培、収穫されている。
 
飼料作物収穫量の推移(1,000トン)   平成18年 飼料作物収穫量の内訳(%)
【配合飼料製造業】業界動向/マーケティング情報
 業界は専門の協同組合である日本飼料工業会系と、全農や全酪連・日鶏連などの農協系に大別され、原料輸入を行う商社を軸に、畜産インテグレーションから販売の展開まで各系統に分かれて行われている。製品原価に占める原料費が約9割と高くなっており、原料の大部分を輸入に依存しているため、価格は海外穀物市場や為替相場に大きく左右されている。メーカーはコスト削減のため、需要の多い地域を後背地に持ち、5万トン以上の船舶が接岸可能な千葉や博多など主要港への適正立地を進めている。
 
 市場は既に成熟化しており、各メーカーともペットフード製造など、事業の多角化に力を入れているのが現状である。農協系については全農が中心となって業務の集約化を図っているが、生産ラインの統合など、業界再編を図る上においては流通の中軸を担う商社の動向も今後は注目されるところとなってくる。
 
 配合飼料の現在の国内自給率は約25%に過ぎない。世界最大の魚粉供給国であるペルーの漁獲枠削減や中国の需要意欲が旺盛なことなどもあり、輸入魚粉価格が急騰している。また原油高の影響で船舶に使用する燃料の価格も上昇し、海上運搬運賃の値上げ分を配合飼料価格に転嫁せざるを得ない状況だ。今後は国内自給率の向上を目指すとともに、食料廃棄物の再利用など資源の有効利用に業界全体で取り組んでいくことが望まれる。
《業界情報サイト》
協同組合日本飼料工業会(http://jafma.lin.go.jp/index.htm)
(財)農林統計協会(http://www.aafs.or.jp/)
農林水産省(http://www.maff.go.jp/)
 



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