有機質肥料製造業(飼料・肥料)|フィデリ・業種ナビ

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【有機質肥料製造業】業界動向/マーケティング情報

有機質肥料とは、動物・植物性の有機物のうち、植物を成長させる成分(窒素・リン酸・カリウム)を含むものを原料とした肥料を指し、動物質(魚粉など)、植物質(植物油絞りかすなど)、自給有機肥料(堆肥、鶏糞など)、その他の有機廃棄物肥料(下水処理汚泥など)に分類される。
 
昔の日本は有機質肥料の使用が主流だったが、主に工場で化学的に製造される無機肥料とは異なり、動植物に由来する原料を使用するため容易な増産ができず、次第に硫安や石灰窒素へと置き換えられていった。しかし化学肥料への依存は農耕地の土壌汚染、ならびにメタンや亜酸化窒素といった温室効果ガスの発生など、環境悪化を招く結果となった。
 
有機肥料製造業 事業所数の推移そこで農林水産省は、農業・農政の新しい方向付けをまとめた「農政改革大綱」の中で、環境と調和した持続的な農業の発展に役立つ技術として「環境保全型農業」を提唱。有機作物栽培などが資源を生かした環境保全型農業として位置づけられ、有機質肥料が再注目され始めた。農林水産省では堆肥などを使った土作りと化学肥料や農薬の使用の低減を一体的に行う農家をエコファーマーとして認定し、資金の貸付、税制の特例処置を行う制度を実施している。また、有機栽培農作物を取り扱う小売店は安全性などを求める消費者の間で人気も高く、有機質肥料の需要は今後も増加しそうである。これらの動きを受けて、昭和50年代半ばには200を割り込んでいた事業所数は、平成10年には400ヵ所近くにまで増加。平成16年の時点でも374ヵ所と、比較的堅調に推移している。
 
養殖魚の飼料や肥料などに使用されるフィッシュミール(魚粉)は、イワシやアジなどを脂と水に分離させたのち乾燥させて製造する。近年ではその多くを輸入に頼っているが、イワシの主要輸出国であるペルーが漁獲枠を削減させていることや、中国の需要意欲が旺盛なことなどを要因に価格が急騰している。肥料メーカーは魚粉の配合比率を下げるなど、できる限り価格の上昇幅を抑えようと懸命だ。しかし、魚粉の代わりの原料として使用されることの多くなった大豆かすも国際価格に影響されやすい商品であり、今後も相場をにらみながらの対応となってきそうだ。
 
食品リサイクル法の改正によって、外食産業や大型スーパー、コンビニなどでは食品廃棄物の削減が義務づけられるようになった。食品ゴミ減量のためには生ゴミの廃棄をどれだけ抑えられるかが大きな課題となるが、生ゴミ堆肥化させて農業に活用する取り組みも対策の1つとして今後は積極的に行われていくことだろう。生ゴミ処理はすでに家庭用の機械も普及していることから、大量に処理できる独自の設備で自家製の有機質肥料販売という展開も将来的には考えられるかもしれない。
 
《業界情報サイト》
農林水産省(http://www.maff.go.jp)
 



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