フェルト・不織布製造業(繊維)|フィデリ・業種ナビ

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【フェルト・不織布製造業】業界動向/マーケティング情報

 フェルトとは羊毛などの獣毛に蒸気・熱・圧力を加えて布状にしたもの。保温力・弾力性に富み、帽子・履物・敷物などに使用される。厚さ、幅、硬度、密度、色などは用途によってさまざまに加工でき、合成繊維を使うことで特性がさらに多彩になる。また多成分複合、化学処理、表面改良などにより、電気絶縁性、防磁性、UV防止性、ガス吸着性などの高機能を持たせることが可能になっている。
 
 不織布とは、繊維を合成樹脂やその他の接着剤で接合して布状にしたもの。弾力に富み、通気性にすぐれ、衣料(芯地など)はもとより医療用(サージカルガウンなど)・車両用(シート地やサンバイザーなど)など様々な分野で使用されている。20世紀前半にドイツのフェルト業者が毛屑を接着剤で固めてフェルトの代用品を作り特許を取得した。そして1952年、アメリカのペロン氏による不織布芯地の開発が、不織布産業の始まりとされている。
 
 国内においては日本クロス(現ダイニック)が米国から機械を導入して昭和31年不織布の生産を開始。当時はステープル繊維を用い、結合技術としてはケミカルボンドやニードルパンチが主力だったが、一部の業者では抄紙法を用いた湿式不織布の生産が行われていた。国内の不織布生産は右肩上がりに増加していたが、第1次石油ショック時の成長鈍化に続いて現在もまた鈍化傾向にある。
 
 フェルトの生産量は昭和45年を境に減少を続けていたが、平成8年に下げ止まりが見られた。その後順調に回復していたが、再び減少傾向にある。新技術の開発によりフェルトの機能も拡大し、環境保全、エレクトロニクス、バイオテクノロジー、宇宙開発など様々な用途が考えられる素材なので、使用が予想される業種に積極的に売り込んでいきたい。
 不織布は、新しく開発された技術が新たな需要を呼び成長してきた素材。これからも新素材の利用や高度な技術で、今まで以上に付加価値が高く高機能な製品を開発することにより製品の差別化を図り、国際競争力を強化していくことが重要になる。
 
 スパンレース不織布はアパレルやインテリアなど広い分野で利用され、不織布の生産量の約12%を占めるが、主原料となるレーヨン短繊維の価格が高騰し、各メーカーとも対応に苦慮している。要因としては原料の木材パルプ価格が値上がりしていることや、中国で衣料の生産量が増加し、レーヨン短繊維の需要が拡大していることなどが挙げられる。空調フィルターなど産業資材向け需要の好調も後押しし、今後もスパンレース不織布の需要は拡大基調で推移すると予想される。メーカーもコストダウンへ懸命の努力をしているが、原油高など他の圧迫要素もあるため、値上げを断行する一部のメーカーも出てきており、好調な需要に水を差さないか危惧される。
《業界情報サイト》
(社)日本フェルト協会(http://www.japanfelt.com/feature.html)
日本不織布協会(http://www.anna.gr.jp/02youto.html)
 



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