製糸業(繊維)|フィデリ・業種ナビ

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【製糸業】業界動向/マーケティング情報

 製糸は主に、蚕(かいこ)の繭(まゆ)から生糸をつくることを指す。生糸をより合わせたものを絹糸という。絹糸で作った絹織物には羽二重・縮緬(ちりめん)・紬(つむぎ)などがあり、古来日本伝統の和装として親しまれてきた。
 
 生糸はかつて日本の輸出商品として重要な位置を占めてきた。とくに明治期の富国強兵は富岡や岡谷で紡がれた生糸が支えてきたといってもいい。しかし第2次世界大戦後の洋装化の波で生糸の国内市場は縮小し、さらに中国やブラジルなどの安価な生糸の台頭で国際競争力も失った。手厚い保護政策に支えられてきたが、平成17年1月に生糸の輸入が自由化し、これまで以上に厳しい状況へ追い込まれた。
 
生糸生産数の推移(単位:俵) 生産数・工場数ともに減少傾向は止まらず、操業工場は平成6年に83工場あったのが、平成17年にはわずか2工場となった。生産高は平成6年の6万5000俵から、平成17年には2508俵にまで激減している。平成18年に入り、中国産生糸が原料の繭不足などの要因で取引価格が急騰して需給が引き締まり、生産高は横ばい状態で推移している。しかし主要需要先である和装業界も売上が伸び悩んでおり、日本の製糸業の未来はあまり明るくないといわざるを得ない。
【製糸業】業界動向/マーケティング情報
 製糸業を復興させるには絹織物の需要を増やさなければならない。そのためには価格では安価な輸入品と競争できないので、品質の向上をさらに図る必要がある。現在では国産より高品質の海外生糸も登場しており、自社製品の品質向上や洋装分野の開拓などいっそうの差別化努力が必要となってくる。
 
 農林水産省から平成17年10月に出された、蚕糸業構造改革についての指針を見ると、平成20年までには需要に応じた特徴のある繭の品種を用いることや、普通品種であっても、デザイナーとの結びつきや国産繭を用いた純国産生糸であることの価値を生かし、販売先の結び付けを行うなど、契約生産の形態に誘導する化粧品・建材向けなどの新規需要への定着化を図るなどの施策を掲げており、今後の動向が注目される。
《業界情報サイト》
独立法人農畜産業振興機構(http://sugar.lin.go.jp/silk/info/)
 



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