生糸・まゆ卸売業(繊維)|フィデリ・業種ナビ

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【生糸・まゆ卸売業】業界動向/マーケティング情報

 数千年にものぼるシルクの歴史の始まりには諸説あるが、中国において野生の蚕(かいこ)を集め、蚕が吐き出す繭(まゆ)糸を紡ぎ出して絹織物が作られていたのが起源としては有力とされている。繊維には独特の輝きがあり、軽くて弾力性にも富んでいる。さらに通気性や保温性にも優れており、古くから衣服の素材としても使われてきた。
 
 昭和初期のピーク時には4万5000トンを超える国内生産量があったが、社団法人日本生糸問屋協会の調査によると、平成17年の国内における生糸の年間生産量はわずかに約15トン(前年比42.8%減)しかなく、現在において国産のシルクは非常に貴重なものとなっている。また同年の年間輸入量は約1321トン(同15.3%減)であり、中国とブラジルからの輸入が全体の95%以上を占めている。
 
 新しく開発された化学繊維が次々と普及していくにつれて、絹織物の需要は低下の一途を辿ってきた。シルク以上に高い性質を持った合成繊維の登場や、洗濯などの手入れが難しいというデメリットも関係している。しかし高級繊維としての存在感は現在においても健在で、着物などの和装や寝具、下着などを中心に日本での内需は根強く維持されている。
 
 さらに近年では、繭に含まれるセリシンという可溶性物質が保湿作用に優れ、美肌や美白に効果があることがテレビCMなどで紹介され、高い関心を呼んでいる。化粧品や食品にもシルクの成分を使った新商品も数多く発売されており、繊維以外での需要がこの先広がっていくようなら、輸入量の回復のみならず、国内生産の再活性化にも期待できるのではないだろうか。
《業界情報サイト》
社団法人 日本生糸問屋協会(http://homepage1.nifty.com/nittonkyo)
 



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