毛紡績業(繊維)|フィデリ・業種ナビ

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【毛紡績業】業界動向/マーケティング情報

 毛糸に使われる原料のうち、世界の生産量のほとんどは羊毛で占められている。羊毛は毛の粗さにより、メリノ・雑種・カーペット羊毛などに分類。その中で一番きめが細かいのがメリノ羊毛である。また原毛の処理状態により、切り取ったままの脂付羊毛、洗って脂を落としてある洗い上げ羊毛、洗い上げ羊毛を化炭処理した化炭羊毛に分けられる。
 
 日本の毛紡績業は、第1次世界大戦で海外からの毛織物輸入が停止したことがきっかけで大きく発展することになる。さらに朝鮮動乱の時代、対アメリカの輸出増加を認める特需を受けたことも市場の拡大につながる大きな要因であった。しかしオイルショックを機に業績が悪化。その後も低迷を続けたことで、各企業は撤退や過剰設備の廃棄など、資産の売却を余儀なくされた。近年においては天然繊維の見直しなど需要回復の在料はあるものの、海外からの安価な輸入品との競争を強いられるなど、状況は依然として厳しい。
 
毛紡績業 事業所数と出荷額の推移 経済産業省の「平成16年工業統計表」を見ると、毛紡績業の事業所数は99ヵ所、製造出荷額は298億円となっている。平成5年度(事業所数261ヵ所、出荷額1830億円)から10年あまりで、事業所数は162ヵ所減り、出荷額は6分の1以下にまで減少している。
 
 業界の特徴としては中小企業が多く、専門性が高いことが挙げられる。毛糸の最大の需要分野はアウターウエアであるところから、アパレルメーカーからの細かな注文に対応するため、多品種小ロット生産を強いられる。そのため大規模生産が行いにくく、生産コストの軽減を図るのが難しい。業界では定番品を中心に国内工場を縮小・閉鎖し、生産を人件費の安い中国・東南アジアを中心とした海外に移す業者が増えている。国内で操業する業者はこれからも減少することが予想されるが、糸だけの差別化でなく熟練した日本人の技術を生かし、海外からの製品としての輸入品と差別化をこれまで以上に図り、付加価値の高い商品の開発を進める必要があるだろう。
《業界情報サイト》
日本羊毛紡績会(http://www.woolmark.gr.jp/)
 



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