撚糸(ねんし)業(繊維)|フィデリ・業種ナビ

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【撚糸(ねんし)業】業界動向/マーケティング情報

 撚糸とは糸に撚(よ)りをかけること、または撚りをかけた糸のこと。糸に撚りをかけることは、糸にとっても、その糸を使って作られる繊維製品にとっても大変重要な役割を持っている。例えば蚕(かいこ)からとれる生糸は繭(まゆ)からほぐし出したままではとても細く、そのままでは使えない。そこで何本かを束にして軽く撚りをかけると、丈夫な一本の糸として使えるようになる。また撚りをかける回数を変えたり、太さの異なる2本の糸を撚りあわせたり、一度撚りをかけた糸を何本かそろえて逆方向に回転させて一本の糸にしたりという工夫をしているうちに、その糸で作られる生地の風あいや肌ざわり、丈夫さなどが変わってくる。
 
 繊維製品の製造工程は、「糸の製造」「糸の加工・生地の製造・縫製」「製品の流通」と、段階的区分けとしては大きく3つに分かれるが、その中において製造された原糸を受け取り、糸を引きそろえて撚りをかけ、生地の製造を行う業者へと渡すのが撚糸業の役割となる。
 
 業者は撚糸専業者と織物製造など他の繊維業を兼営する業者に分けられる。農閑期の副業として発展してきた側面もあるため農業を兼ねている個人業者も多い。また地域性が強いのも特徴で、タオルなどの綿織物に使う綿糸を主に生産する愛媛県今治市や、主にデニム用の撚糸を行っている岡山県など、各地域に特色が見られる。
 
ねん糸製造業 事業所数の推移 生産拠点の海外移転や製品輸入の増加などによって織物業界自体が縮小しており、撚糸市場もその影響を大きく受ける格好になっている。平成14年度の生産量は25万9343トン。平成10年(43万1229トン)に比べて4割ほど生産量が落ちている。平成10年度には全国に1603箇所あった事業所は、平成16年度には797箇所と半数以下にまで減少した。営業を続ける797箇所のうち、9割以上が従業員20人未満の小規模事業者である。
 
 今後も生産の拡大は期待しづらい現状だが、技術の進歩によって多種多様な撚糸が行われるようになった。また新しい繊維の開発によって、それに対応する新たな撚糸方法が絶えず研究されている。撚糸業がこれから生き残っていくには蓄積された高い技術力と、変動する顧客ニーズに対応するすばやい適応能力が必要となってくる。
《業界情報サイト》
日本撚糸工業組合連合会(http://www.nenshi.or.jp/)
 



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