絹・人絹織物業(繊維)|フィデリ・業種ナビ

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【絹・人絹織物業】業界動向/マーケティング情報

 日本における絹織物の産地形成は江戸時代にまでさかのぼるが、現在では伝統を引き継ぐ形で生糸から作る呉服(正絹呉服)を中心に生産を続ける地域(西陣、丹後、奄美大島など)と、人絹と呼ばれる合成繊維を使った織物(婦人服、紳士服、インテリア関連、産業用繊維資材など)の生産に転換した産地に分かれている。
 
絹・人絹織物製造業 事業所数と出荷高の推移 絹織物はファッションの洋装化による「着物離れ」によって国内の和装需要が低迷を続けており、生産量の減少にも歯止めが掛かっていない。輸出向けの多い合繊織物も、中国などの台頭によって国際競争力の低下が著しい。コストの削減などによって需給バランスをとろうとする動きもあるが、各産地で廃業する業者も少なくない。事業所数、出荷高ともに減少を続けており、平成6年(2312箇所、1796億円)と比較して10年間でおよそ1300箇所、860億円の減少となった。また、平成16年の生産高は2193万6000トンで、平成6年の6165万トンから大きく減少している。
 
 絹織物の需要を伸ばすために、業界内の各方面で様々な努力が見られるが、伝統ある着物の良さを保ちながら、デザインや機能性など、現代に合ったファッション性をどれだけ付加できるか、今後の動向に注目したい。また肌触りの良さを生かし、洋装についても素材の有効な提供方法を考え、製品化につなげたいところだ。
 
 一方で合繊織物は今後輸出量を伸ばしていくことが期待できない。そのため国内市場へ向けた高品質な商品の製造が不可欠。それに加えて企画・技術力に優れた企業を中心に産地の構造改革を進め、糸作りから製品製造までを一括でやるなどコスト圧縮をして業界のスリム化を図るべきだろう。
《業界情報サイト》
◆◆ 呉服 ◆◆
中国・三国時代の呉の国から日本に伝わった織り方によって作った織物ということで呉服と称される。現在は「和服」の同義語として扱うことが多いが、元々は絹製品が呉服、綿製品が太物(ふともの)と称し、扱う店も別であった。
◆◆ レーヨン ◆◆
絹に似せた、パルプなどを使用して作る再生繊維。天然素材を使って作るため、ポリエステルなど石油を使った繊維と違い、加工処理した後に埋めると土に還るため環境にやさしいとされている。
◆◆ JAPANブランド ◆◆
中小企業庁が支援しているブランドの育成支援事業。地域の特性を活かした製品の魅力・価値を高め、国内外のマーケットで通用するブランドを確立しようと商工会議所が地域の企業をコーディネートし、新商品の開発や展示会への参加などの取り組みを総合的に行う。京都市内の染織・繊維関連事業者6社が「コンテンポラリーな雅」をテーマに友禅和布団、西陣織チェアなどを開発している例が挙げられる。




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