婦人用下着類小売業(衣類)|フィデリ・業種ナビ

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【婦人用下着類小売業】業界動向/マーケティング情報

 色や素材、機能、デザインなど、時代とともに女性用下着の流行も変化を続けているが、現在においては他の商品と同様に価格面を基準に二極化が進んでおり、安価でもファッション性の高い商品と、高価で機能性に富んだ商品に志向が分かれているようだ。種類としては、実用性を重視したアンダーウエア、体型を補正するファンデーション、装飾下着のランジェリーおよびショーツに分けられる。
 
 最大の販売チャネルは量販店だが、通信販売とSPA(メーカー直営店)も業績を伸ばしている。社団法人日本ボディファッション協会が発表した「平成16年度の販売チャネル別出荷金額」の構成比は、量販店37.9%、百貨店23%、専門小売店11.8%、直営店6.8%、訪問販売4.2%、ネット販売3.4%などとなっている。
 
 飽和状態にある市場においては、ファッション性に機能性を付加した高付加価値商品の開発が進んでいる。(株)ポーラ化粧本舗は、蒸し暑い季節に向けた女性用下着シリーズ「クールサラ」を発売。優れた吸放湿性・吸汗速乾性を持つ東レ(株)のキュープアクアと、肌離れを追求した東洋紡績(株)のフィラシス糸を組み合わせたオリジナル糸「クールサラ」を使用し、べたつかず肌離れもよい快適感を実現。また生地の中にメッシュを編みこむことで、通気性を良くし、速乾性を高めている。またミズノは、汗を吸収すると発熱する素材「ブレスサーモ」を用いた初の女性用下着を発売。従来のスポーツ用のデザインを一新し、普段着として量販店の女性肌着売り場でも販売している。
 婦人用下着は必需品という側面があり、これまで景気に左右されない安定した需要を保ってきたが、平成11年以降は生産高が減少傾向にある。特に装飾下着類の減少が目立つ。ようやく回復基調を示した景気の上昇とともに消費者の購買意欲も回復しつつあり、今後の動向が注目される。
 
 販売チャネルの拡大などに伴う低価格品の増加で、収益確保が難しい市場環境にある一方、速乾性や通気性を高めた高機能付加製品のニーズは依然として高い。(株)ワコールは体形補正機能を持つ下着の開発を強化することで、拡販に繋げる構えを見せている。着用することで歩幅が大きくなる下着など、生活習慣の変化に重点を置き、競合品との差別化を図ろうとしているのも特徴的だ。また着用法や歩き方を解説するイベントを開くなど、継続購入の促進も行っている。今後さらに価格志向の二極化は進んでいくものと思われ、高付加価値商品の需要拡大を目指す各メーカーの動向にも注目が集まる。
 
 吸温や速乾、健康機能など下着に求められる機能の多様化が進んでいる中、繊維メーカーと提携することで、保温性を高めるゲルマニウムを織り込んだ素材や、消臭効果を向上させる銀イオンを生地に封入するなど、ナノテクノロジーを利用した独自素材を開発する動きが活発になっている。下着全体としての市場は低迷しているが、高機能下着の需要は高まっており、各メーカーによる商品開発競争はさらに激しくなるだろう。
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