和装製品製造業(衣類)|フィデリ・業種ナビ

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【和装製品製造業】業界動向/マーケティング情報

和装製品・足袋製造業 事業所数および生産高の推移 和装とは通常和服と同じ意味に使われる。日本の伝統的な衣服で、明治期までは一般に着用されていたが、洋装化の波に押され、昨今では成人式や結婚式などで「晴れ着」として着用されるケースがほとんどとなっている。事業所数、生産高ともに減少傾向が続いており、経済産業省の「工業統計表」によると、平成16年の和装製品(足袋を含む)生産高は255億6400万円で、平成10年の387億1100万円から約4割の減少となっている。
 
 和装製品の製造には伝統技術による手作業を必要とする複雑な製造工程があり、その工程ごとに製造業者が存在し、分業化されている。また多品種少量生産が特徴でコストに占める人件費の比率が高い。業界ではこれまで女性用の生産が中心だったが、近年は男性用の商品需要も増えている。
 
 和装を好む層は高齢者だけではなく、若年層からも高い関心が寄せられている。それが需要に繋がらない理由としては価格の高さ、着付けの知識がないことなどが挙げられる。一般に和装製品は複雑な流通経路を通り、それぞれの段階で経費や利益が上乗せされるため高価になる。価格高騰による消費者の着物離れに危惧を抱く業者の中には、販売会の開催やホームページの活用などで、販売活動や情報発信を行っている。今後は消費者ニーズを的確に把握し、日常着としての市場拡大が必要となる。そのためにも着物を着る機会の提案や着やすい着物の充実などにこれまで以上に取り組んでいきたい。
 オリジナルジーンズの販売を手掛ける京都の企業が、ジーンズに友禅の図柄を描き込むサービスを始めた。京友禅と同じ顔料を使用し、職人の手で直接描き込まれる。丹念に重ね塗りするため色が生地に定着し、洗濯しても色落ちはしにくいという。デザインも95種類と豊富で、持ち込みのジーンズにも対応している。着物離れによる需要の低迷が続く中、こうした伝統技術を他のファッションと融合させる試みが若者のニーズを喚起させることにつながるかもしれない。
 
 強引な販売方法で社会問題となった一部の大手呉服小売業者が経営破綻し、取引業者の連鎖倒産が懸念されている。成人式で着物を新調する若者が増加するなど、和装回帰の兆しは見られていただけに和装業界全体のイメージダウンが危惧されるところだ。今後はこれ以上の市場縮小を避けるために、一部で行われている他業種とのコラボレーションや、学校などに関係者が赴いて、若年層に和装に関する正しい知識を教授するなどの試みが必要となってくるだろう。和装復権に向けて業界が一致団結して消費者の信頼回復に努めたい。
《業界情報サイト》
京都和装産業振興財団(http://www.kimono.co.jp)
 



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