かばん製造業(装身具・装飾品)|フィデリ・業種ナビ

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【かばん製造業】業界動向/マーケティング情報

社団法人日本かばん協会によると、かばんの定義は「身の回り品の保護または運搬を目的とした容器のうち主として、素材を問わず携帯用に供する容器として用いるもの(ハンドバッグ、小物入れは除く)」とされている。用途別に分類するとランドセル・通学かばんなどの学童学生用かばん、リュックサック・ゴルフキャディーバッグなどのスポーツ用かばん、スーツケースやボストンバッグなどの旅行用かばん、アタッシュケースなどの事務用かばんに分かれる。近年は物を運ぶのが主目的のかばんから、ファッション性が高い持ち歩くためのかばんに消費者の要求が変化。またニーズの多様化から多品種少量生産の傾向が強くなっている。
 
日本におけるかばん製造業は、明治時代の大阪商人がフランス製のかばんを真似て作ったのが始まりとされている。戦後、塩化ビニールなどの素材の開発によって多品種の製造が可能となり、高度成長の波にも乗って市場は国内外に急速に拡大した。しかし昭和47年頃に迎えた輸出のピークを境に、円高と中国などアジア諸国による低価格品の生産が増加したことで急速に国際競争力は低下。近年では海外委託生産や現地生産の比率が増してきており、国内メーカーは苦しい戦いを強いられている。
 
少子化の影響で縮小が進む学童学生用かばん市場ではあるが、ブランド製品や色、機能に特徴のあるランドセルの需要は依然として高い。輸入品の増加が加速する一方、人気子ども服メーカーとライセンス契約を結びブランド力を強化する動きや、従来の黒と赤以外に様々な色の商品を製造することで、内需拡大を図るメーカーが増えている。また、デザインや素材の多様化から、ファッションアイテムの1つとして大人に使用されるケースもあり、新たな需要の掘り起こしへの対応に期待がかかる。
国内市場は低価格商品と高価格商品へ二極化が進んでいるが、低価格品については安さと実用性が重視されてブランド力が弱いため、アジア諸国からの安価な輸入品に押されているのが現状である。一方で高価格帯の商品についてはブランド力に加えて素材など品質面においても信頼度が高く、ヨーロッパ諸国からの輸入製品は高い需要を維持し続けている。国内メーカーとしては、ブランド力と品質の両面で消費者ニーズを正確に把握し、多品種小ロットの受注にも対応していく体制が必要となっている。
 
一部大手メーカーを除くと卸売業者の発注による生産が主で、多くの零細製造業者は今まで企画力を持ちあわせていなかった。先行きが不透明な業界の中で今後生き残っていくためには、卸売業者主体でなくメーカー自身がトレンドを的確に捕らえ、生産を実行できる企画力を発揮することができるようにしたい。
 
改正容器包装リサイクル法(容リ法)の施行によって、レジ袋を有料化するスーパーが一般的になるという見方が強くなっている。消費者が専用の買い物袋を持参して来店するようになれば、「マイバッグ」としての買い物袋に対する需要は大きくなることだろう。素材や機能性、デザインなど、様々な特性を持った商品の登場によって消費者の関心を高め、業界の活性化につながることを期待したい。
《業界情報サイト》
日本かばん協会(http://www.kaban.or.jp)
(社)日本皮革産業連合会(http://www.jlia.or.jp)
 



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