貴金属製品製造業(装身具・装飾品)|フィデリ・業種ナビ

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【貴金属製品製造業】業界動向/マーケティング情報

 金属類の中でも、特に希少価値の高い8つの元素【金・銀・プラチナ・パラジウム・ロジウム・イリジウム・ルテニウム・オスミウム】の総称として、貴金属という表現が使われている。市場の中心は装飾品(ジュエリー)であり、必然的に商品単価が高く、商品回転率は低い。年齢や所得によって購買層も限られているという特徴もある。
 
 バブル経済時のジュエリー市場は最盛期の平成3年に3兆0200億円と推定されていた。しかし平成15年には長引く景気の低迷のため、およそ1兆2000億円にまで縮小したとされる。現在も下落幅こそ小さくなっているが、依然歯止めはかかっていない。市場の縮小により、国内の製造出荷額も減少。常に過剰気味であった在庫も現在、ほぼ年間需要に等しいものとなっている。当分の間、需要回復は期待できないため各メーカーは新商品への投資に消極的で、消費者のニーズに対応した商品を提供できていないのが現状だ。またメーカーの倒産や廃業も相次ぎ、業界の直面している環境は非常に厳しい。
 
 需要が低下している中で、ダイヤモンドなど素材の輸入は最盛期の約3分の1に落ち込んだ。一方、バブル崩壊後減少していたジュエリーの完成品輸入は回復基調で、金・銀など合わせて年間1300億円台と、研磨済みダイヤモンドの年間輸入額を上回る数字となっている。
 海外旅行が手軽に行えるようになってきたため、ティファニーやカルティエなどの有名ブランドが身近な存在になった。売れ行きを順調に伸ばしており、いまやジュエリー小売額全体の2割程度を占めるまでになっている。値頃感があり、気軽に身に付けられるアクセサリーも市場を拡大している。
 
 消費者のニーズは変化しつつあり、以前は使用素材に対する関心が高かったが、デザインのトレンドや話題性、身に付ける衣服とのコーディネイトなどについての関心が高くなる傾向にある。またバブル期に海外ブランド品へ心を奪われた30〜40代女性のブランド志向はかなり強く、日本のジュエリービジネスの主流であるノンブランドジュエリーを、いかに海外ブランド品と差別化していくかについて戦略を立てていかなければならない。
 
 しかし海外ブランド品も比較的安い価格帯の商品の売上げが中心で、高価格帯商品の売上げが良いというわけではない。今後は市場がどう変化していくかを見極め、各メーカーが得意分野に特化し、競争力をつけることが重要となってくる。
《業界情報サイト》
(社)日本ジュエリー協会(http://www.jja.ne.jp)
 



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