真珠加工業(装身具・装飾品)|フィデリ・業種ナビ

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【真珠加工業】業界動向/マーケティング情報

 真珠とは貝の体内で生成される生体鉱物で、貝の体内に入った異物を核としカルシウムの結晶がたんぱく質で接合され多層化することで、真珠層が形成される。貝の種類によって様々な真珠があり、アコヤ貝真珠・白蝶貝真珠・黒蝶貝真珠・コンク貝真珠などが挙げられる。生きた貝の体内で形成された天然真珠と人為的に体内で形成した養殖真珠の2種類がある。近年、天然真珠は極めて少なく、真珠といえば養殖真珠になっている。
 
 明治26年、御木本幸吉氏がアコヤ貝真珠の養殖に成功。昭和に入ると、真珠加工業は輸出産業として発展し始めた。昭和41年にはアメリカ市場の旺盛な需要に支えられ、3万9522貫と過去最高の生産量を記録した。需要が落ち込んだ時期もあったが、バブル景気により生産価格は大幅に上昇し、平成2年には885億円と過去最高を記録した。しかしバブル崩壊後は、皇太子御成婚による一時的な需要回復もあったが、総じて需要は減少。現在はバブル時の半分程度の市場と推測されている。
 
 真珠製品としてはネックレス・ペンダント・リングが定番だが、最近はファッション性の高い時計付きのブレスレットなども人気。また近年の傾向として、アコヤ貝真珠から黒蝶貝真珠へのシフトが目立つ。日本女性は一般に大きな黒真珠を敬遠しがちで、タヒチなどの産地では日本向けに小粒な黒真珠を作って輸出している。全般に消費者は重厚感よりファッション性や個性を重視する傾向にあり、これからは幅広い商品構成が求められる。またバラエティに富んだ価格構成も要求され、テレビショッピングなど比較的低価格な商品の販路と、従来からの対面販売を中心とした高価格商品の販路との二極化が進行していくと考えられる。
 
 日本のアコヤ貝真珠は感染症による大量へい死の影響で品質も低下し、徐々に国際競争力を低下させている。海外産の黒蝶貝真珠などが、品質や価格面で国産アコヤ貝真珠に対して優位になってきており、国内真珠産業は一段と厳しい状況下に置かれているのが現状だ。今後はコスト削減や養殖真珠の品質向上を行い、国際競争力を回復することが急務。また世界最高の水準を誇る加工技術を生かし、海外製品との差別化を図った商品の開発が待たれる。
《業界情報サイト》
(社)日本真珠振興会(http://www.seaworld.co.jp/%7Eshinju)
日本真珠輸出組合(http://www.japan-pearl.com/jpea.htm)
 



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